Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 トラブルシューティングガイド

Directory Server 5.2 のインストールの問題のトラブルシューティング

インストールエラーの際に何が起きたのかについては、インストールエラーログを確認します。Solaris の場合は、/var/sadm/install/logs ディレクトリ内のエラーメッセージを検索します。Red Hat および HP-UX システムの場合、インストールログは /var/opt/sun/install/logs ディレクトリにあります。Windows システムの場合、インストールログはC:\Docuemnts and Settings\current-user\Local Settings\Temp ディレクトリにあります。

Directory_Server_install.Atimestamp ログファイルにはインストールの概要情報が記録され、Directory_Server_install.B timestamp ログファイルにはより詳細はログメッセージが含まれます。たとえば、12 月 16 日の午後 3 時 32 分に失敗した Directory Server インストールの詳細なログファイルは、Directory_Server_install.B12161532 のような名前になります。

ログファイルをトラブルシューティングに使用するには、最初に発生した問題を特定します。それは、最初の問題が原因となって、次々と問題が引き起こされることがよくあるためです。次のようにしてログを確認します。

  1. インストールのサマリーログファイル (A) を参照します。このファイルには、何がインストールされ、設定されているかについての概要が記載されています。問題が発生した場合は、どのコンポーネントが問題の原因であるかを確認します。複数の問題が発生している場合は、最初の問題を特定します。

  2. 詳細なログファイル (B) を参照します。最初に発生したエラーまたは警告を探して、解決を試みます。1 つのエラーを解決すると、関連性がないように見える後続の多数のエラーも解決することがよくあります。

    問題の原因となっているコンポーネントまたはパッケージの名前を探します。

ログファイルによって、次の手順を見極めるためのヒントが与えられることがあります。たとえば、設定に問題がある場合は、設定サマリーを参照して使用している設定を調べます。ディレクトリが競合している場合は、別のコンポーネント製品によって予約されているディレクトリを指定していないかどうかチェックします。