Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.3 トラブルシューティングガイド

5.x コンソールのデータの収集と分析

ここでは、5.x Directory Server コンソールの障害に関するデータを収集して分析する方法について説明します。

コンソールでは、次のいずれかの理由で問題が発生することがあります。

Procedure5.x コンソールのトラブルシューティングデータの収集

  1. 管理サーバーが稼働していることを確認します。


    # ps -ef | grep httpd

    稼働している場合は、次の手順に進みます。

  2. Directory Server が稼働していることを確認します。


    # ps -ef | grep slapd

    稼働している場合は、次の手順に進みます。

  3. 管理サーバーのログを収集します。

  4. デバッグモードで次のように startconsole コマンドを起動します。


    # ./startconsole -D 9:all -f /tmp/console_trace

    これで、問題が再現されます。startconsole コマンドにより出力された console_trace ファイルで、Java のバージョン、読み込まれた jar ファイルへのパス、Java 例外などのエラーをチェックします。

  5. console_trace ファイルにある例外をエラーログの内容と突き合わせます。

コンソールデータの分析

Version 5.2 のコンソールを使用している場合は、正しい jar ファイルを使用していることを確認します。

次に、Version 5.2 のインストール前にコンソールの 5.1 インストールが存在していたかどうかを確認します。これは、次のように startconsole を実行することで確認できます。


# ./startconsole -D

このコマンドの実行がうまく行かない場合は、代わりに次のように実行します。


# /usr/sbin/directoryserver -u 5.2 startconsole

/usr/sbin/directoryserver ディレクトリからコマンドを実行するとうまく行く場合、ハングアップの原因はバージョン互換性です。Version 5.2 の Directory Server をインストールしたあと、次のコマンドを実行して、デフォルトのバージョンを 5.2 に設定します。


/usr/sbin/directoryserver -d 5.2

これで、Version 5.2 の Directory Server を使ってさまざまな directoryserver コマンドを使用できるようになります。

/etc/ds ファイルに次の設定も含まれていることを確認する必要がある場合があります。


5.1|//usr/iplanet/ds5/sbin/directoryserver|YES|YES
5.2|//usr/ds/v5.2/sbin/directoryserver|YES|NO