Calendar Server は、ACL (アクセス制御リスト) を使用して、カレンダ、カレンダプロパティー、予定や仕事 (作業) などのカレンダコンポーネントへのアクセスを制御します。
ここで説明する内容は次のとおりです。
次の表は、Calendar Server がアクセス制御に使用する、ics.conf ファイル内の設定パラメータを示しています。
表 15–1 アクセス制御の設定パラメータ
パラメータ |
説明 |
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ユーザーがカレンダを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g; @^a^fs^g;@^c^^g;@^p^r^g" |
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カレンダ所有者のデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g" |
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リソースカレンダを作成したときに使用されるデフォルトのアクセス制御設定を指定します。デフォルトは次のとおりです。 "@@o^a^r^g;@@o^c^wdeic^g; @^a^rsf^g" |
新しい予定または仕事を作成するときに、ユーザーは予定または仕事に公開、非公開、または時刻と日付のみの公開 (極秘) を指定できます。
ユーザーのカレンダに対する読み取りアクセス権を持つ誰もが予定また は仕事を表示できます。
カレンダの所有者だけが予定または仕事を表示できます。
これらは極秘の予定および仕事です。カレンダの所有者は予定または仕事を表示できます。カレンダに対する読み取りアクセス権を持つユーザーがカレンダにア クセスすると、「タイトルなしの予定」とカレンダに表示されます。
Calendar Server フィルタが非公開の、および時刻と日付のみが公開される極秘の予定と仕事を認識できるかどうかは、calstore.filterprivateevents によって決定されます。このパラメータはデフォルトで "yes" に設定されます。calstore.filterprivateevents を "no" に設定すると、Calendar Server は、非公開の、および時刻と日付のみが公開される予定と仕事を、公開されているものと同様に扱います。
次の表は、アクセス制御用の ACL を設定または変更するための Calendar Server コマンド行ユーティリティーを示しています。
表 15–2 アクセス制御のためのコマンド行ユーティリティー
ユーティリティー |
説明 |
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特定のユーザーまたはリソースのカレンダの ACL を設定するときは、-a オプションを指定して create コマンドまたは modify コマンドを実行します。 |
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Schema 1 モードで csresource を使用してリソースカレンダを作成している場合、リソースカレンダに ACL を設定するには、csresource ユーティリティーに -a オプションを指定して実行します。 |
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csuser |
Schema 2 の commadmin ユーティリティーを使用して、ユーザーがカレンダを作成するときに使用するデフォルト ACL を変更します。 ユーザーがカレンダを作成するときに使用するデフォルトACL を変更するには、Schema 1 の csuser ユーティリティーに -a オプションを指定して実行します。 |
Delegated Administrator コンソールでアクセス権限を設定する場合は、「組織のプロパティー」ページ (または「新しい組織を作成」ウィザード) で「拡張権限を設定」ボタンをクリックすると、コンソールから管理できるアクセス権限のリストが表示されます。