Sun GlassFish Communications Server 1.5 管理ガイド

JDBC リソースと接続プールの協調動作について

データを格納、編成、取得するために、ほとんどのアプリケーションはリレーショナルデータベースを使用します。Java EE アプリケーションは、JDBC API を介してリレーショナルデータベースにアクセスします。アプリケーションがデータベースにアクセスするには、接続を取得する必要があります。

実行時に、アプリケーションがデータベースに接続されると次のことが行われます。

  1. JNDI API を介して呼び出しを行うことにより、アプリケーションはデータベースに関連した JDBC リソース (データソース) を取得します。

    リソースの JNDI 名を取得すると、ネーミングおよびディレクトリサービスが JDBC リソースを検索します。JDBC リソースはそれぞれ接続プールを指定します。

  2. JDBC リソースを経由して、アプリケーションはデータベース接続を取得します。

    バックグラウンドで、アプリケーションサーバーはデータベースに対応した接続プールから物理接続を取得します。プールは、データベース名 (URL)、ユーザー名、パスワードなどの接続属性を定義します。

  3. データベースに接続すると、アプリケーションはデータベースのデータの読み込み、変更、および追加を行うことができます。

    アプリケーションは JDBC API を呼び出すことにより、データベースにアクセスします。JDBC ドライバはアプリケーションの JDBC 呼び出しをデータベースサーバーのプロトコルに変換します。

  4. データベースへのアクセスが完了すると、アプリケーションは接続を終了します。

    アプリケーションサーバーは接続を接続プールに返します。接続がプールに戻されると、次のアプリケーションがその接続を利用できるようになります。