セッション可用性は、次の 5 つの異なるスコープ (高いレベルから低いレベルへの順) で有効にすることができます。
サーバーインスタンス。デフォルトでは有効になっています。サーバーインスタンスのセッション可用性を有効にすると、サーバーインスタンスで実行されているすべてのアプリケーションが高可用性セッション持続性を持つことができるようになります。手順については、次の節の 「サーバーインスタンスの可用性の有効化」を参照してください。
コンテナ (Web または EJB)。デフォルトでは有効になっています。コンテナレベルでの可用性の有効化については、次の節を参照してください。
アプリケーション。デフォルトでは無効になっています。
スタンドアロンの Web または EJB モジュール。デフォルトでは無効になっています。
個々の SFSB。デフォルトでは無効になっています。
可用性を指定されたスコープで有効にするには、それより上のすべてのレベルでも有効にする必要があります。たとえば、アプリケーションレベルで可用性を有効にするには、サーバーインスタンスレベルおよびコンテナレベルでも有効にする必要があります。
ある特定のレベルの可用性は、デフォルトでは 1 つ上のレベルに設定されます。たとえば、可用性がコンテナレベルで有効になっている場合、デフォルトではアプリケーションレベルで有効になります。
可用性がサーバーインスタンスレベルで無効になっている場合、ほかのすべてのレベルで有効にしても反映されません。可用性がサーバーインスタンスレベルで有効になっている場合、明示的に無効化しないかぎり、すべてのレベルで有効になります。
サーバーインスタンスの可用性を有効にするには、asadmin set コマンドを使用して、設定の availability-service.availability-enabled プロパティーを true に設定します。
たとえば、設定の名前が config1 の場合は、次のように指定します。
asadmin set --user admin --passwordfile password.txt --host localhost --port 4849 config1.availability-service.availability-enabled="true" |