Sun GlassFish Communications Server 1.5 配備計画ガイド

マスターブローカとクライアントの同期

マルチブローカ構成では、各送信先がクラスタ内のすべてのブローカにレプリケートされます。各ブローカは、ほかのすべてのブローカ上の送信先として登録されているメッセージコンシューマを認識しています。そのため、各ブローカは、自身に直接接続されているメッセージプロデューサから遠隔メッセージコンシューマにメッセージを経路指定したり、遠隔プロデューサから自身に直接接続されているコンシューマにメッセージを配信したりすることができます。

クラスタ構成では、各メッセージプロデューサが直接接続されているブローカが、そのプロデューサから送信されるメッセージの経路指定を実行します。そのため、持続メッセージの格納と経路指定の両方を、そのメッセージのホームブローカが実行します。

管理者がブローカ上の送信先を作成または破棄した場合は常に、この情報がクラスタ内のほかのすべてのブローカに自動的に伝播されます。同様に、メッセージコンシューマがホームブローカに登録された場合、またはコンシューマがホームブローカから切り離された (明示的か、クライアントまたはネットワークの障害のためか、ホームブローカがダウンしたためかにかかわらず) 場合は常に、そのコンシューマに関連する情報がクラスタ全体にわたって伝播されます。同様の方法で、持続性サブスクリプションに関する情報もクラスタ内のすべてのブローカに伝播されます。