Sun GlassFish Communications Server 1.5 配備計画ガイド

第 3 章 配備のためのチェックリスト

この付録では、Communications Server を使用した評価および本番運用を始めるためのチェックリストを示します。

配備のためのチェックリスト

表 3–1 チェックリスト

コンポーネント/機能

説明 

アプリケーション

配備するアプリケーションについて、次の要件を決定します。 

ハードウェア

オペレーティングシステム

ネットワークインフラストラクチャー

  • シングルポイント障害を識別して対処します。

  • NIC およびその他のネットワークコンポーネントが正しく設定されていることを確認します。

  • ttcp ベンチマークテストを実行し、スループットが要件または期待値を満たしているかどうかを調べます。

  • HADB ノードが正しくインストールされるように、必要に応じて rsh/ssh を設定します。

    詳細は、『Sun GlassFish Communications Server 1.5 Installation Guide』を参照してください。

バックエンドおよびその他の外部データソース

その分野の専門家またはベンダーの協力を得て、これらのデータソースが適切に設定されていることを確認します。 

システムの変更/設定

  • パフォーマンステストまたはストレステストを実行する前に、/etc/system および Linux でこれに相当するファイルの変更が完了していることを確認します。

  • TCP/IP 設定の変更が完了していることを確認します。

  • システムのデフォルトでは、多くのサービスが事前に設定されています。これらすべてのサービスが実行のために必要とは限りません。システムリソースを節約するために、必要でないサービスは無効にします。

  • Solaris では、Setoolkit を使用してシステムの動作を調べます。出現したフラグをすべて解決します。

    詳細は、『Sun GlassFish Communications Server 1.5 Performance Tuning Guide』を参照してください。

Installation

  • NFS マウントされたボリュームにこれらのサーバーをインストールしていないことを確認します。

Communications Server の設定

  • ログ: アクセスログのローテーションを有効にします。

  • 適切なログレベルを選択します。通常は WARNING が適切です。

  • 管理コンソールを使用して Java EE コンテナを設定します。

  • 管理コンソールを使用して HTTP リスナーを設定します。

  • 管理コンソールを使用して SIP リスナーを設定します。

  • 管理コンソールを使用して ORB スレッドプールを設定します。

  • ネイティブコードを必要とする Type2 ドライバまたは呼び出しを使用している場合、LD_LIBRARY_PATH に mtmalloc.so が指定されていることを確認します。

  • 適切な持続性の範囲および頻度を使用しており、これらが個別の Web/EJB モジュールでオーバーライドされないことを確認します。

  • SFSB の重要なメソッドのみがチェックポイント設定されることを確認します。

    チューニングの詳細は、『Sun GlassFish Communications Server 1.5 Performance Tuning Guide』を参照してください。

    設定の詳細は、『Sun GlassFish Communications Server 1.5 管理ガイド』を参照してください。

融合ロードバランサの設定

  • 自動適用オプションを適切に設定していることを確認します。

  • ロードバランサの設定ファイルに適切な値があることを確認します。

Java 仮想マシンの設定

  • 最初は、最小および最大のヒープサイズを同じ値に設定し、各インスタンスには 1G バイト以上を設定します。

  • 詳細は、 Java Hotspot VM Options を参照してください。

  • Communications Server の複数のインスタンスを実行する場合、プロセッサセットを作成して、Communications Server をそれに結合することを検討します。これは、古い世代のスイープに CMS コレクタが使用される場合に効果的です。

Communications Server のタイムアウト設定;

  • Max-wait-time-millis - プールからの接続取得を待機し、超過した場合に例外をスローする時間。デフォルトは 6s です。持続されるデータのサイズが 50K バイトを超える高負荷システムでは、この値の変更を検討します。

  • Cache-idle-timeout-in-seconds - 非活性化されるまでに EJB がキャッシュ内でアイドル状態でいられる時間。エンティティー Bean およびステートフルセッション Bean のみに適用されます。

  • Removal-timeout-in-seconds - EJB が非活性化状態 (バックアップストア内でアイドル状態) にとどまる時間。デフォルト値は 60 分です。この値は、SFSB フェイルオーバーの必要性に基づいて調整します。

VM ガベージコレクション (GC) のチューニング

ガベージコレクションを 4 秒以上一時停止すると、断続的に問題が発生することがあります。この問題を避けるには、VM ヒープを調整します。データ持続の失敗を 1 回も許容できない場合や、システムが高負荷状態でないときは、CMS コレクタまたはスループットコレクタを使用します。 

これらのコレクタを有効にするには、次のオプションを追加します。 

<jvm-options>-XX:+UseConcMarkSweepGC</jvm-options>

このオプションはスループットを低下させる場合があります。