Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 管理ガイド

第 6 章 サーバークラスタの管理

この章では、Sun Java System Web Proxy Server のクラスタ化の概念、およびクラスタを使用してサーバー間で設定を共有する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

サーバークラスタについて

クラスタとは、1 つの管理サーバーから管理することができる、複数の Sun Java System Web Proxy Server で構成されたグループのことです。各クラスタには、マスター管理サーバーとして指定された 1 つのサーバーを組み込む必要があります。

サーバーをクラスタに構成すると、次のことを実行できます。

クラスタの使用に関するガイドライン

次に、Proxy Server のグループで複数のクラスタを構成する際のガイドラインを示します。

クラスタの設定

次に、Proxy Server クラスタを設定するための一般的な手順を示します。

  1. クラスタに組み込む Proxy Server をインストールします。

    各クラスタの管理サーバーで、マスター管理サーバーが認証に使用できるユーザー名とパスワードを持っていることを確認します。これを行うには、デフォルトのユーザー名とパスワードを使用するか、または分散管理を設定します。

  2. マスター管理サーバーに使用する Proxy Server をインストールします。ユーザー名とパスワードが、手順 1 で設定したものと一致していることを確認します。

  3. サーバーをクラスタリストに追加します。

    詳細については、「クラスタへのサーバーの追加」を参照してください。

  4. リモートサーバーの管理は、「Control Cluster」ページからサーバーマネージャーのインタフェースにアクセスするか、または、同じクラスタ内のサーバーの設定ファイルを別のサーバーにコピーして行います。

クラスタへのサーバーの追加

クラスタに Proxy Server を追加する際は、管理サーバーとポート番号を指定します。追加する管理サーバーが複数のサーバー情報を持っている場合、すべてのサーバーが、そのクラスタに追加されます。後から個々のサーバーを削除できます。

リモート管理サーバーがクラスタの情報を持っている場合、このリモートクラスタの中のサーバーは追加されません。マスター管理サーバーに追加するサーバーは、リモートコンピュータに物理的にインストールされているサーバーだけです。

Procedureクラスタにリモートサーバーを追加するには

  1. マスター管理サーバーが起動していることを確認します。

  2. マスター管理サーバーにアクセスして、「Cluster」タブをクリックします。

  3. 「Add Server」リンクをクリックします。

  4. リモート管理サーバーが使用するプロトコルを選択します。

    • 通常の管理サーバーの場合は HTTP

    • セキュリティー保護された管理サーバーの場合は HTTPS

  5. magnus.conf ファイルに表示されているように、リモート管理サーバーの完全修飾ホスト名を入力します (たとえば、plaza.example.com)。

  6. リモート管理サーバーのポート番号を入力します。

  7. リモート管理サーバーの管理者のユーザー名とパスワードを入力し、「了解」をクリックします。

    マスター管理サーバーは、リモートサーバーへの通信を試みます。成功すると、クラスタにサーバーを追加することを確認するプロンプトが表示されます。


    注 –

    クラスタ制御を有効にすると、クラスタのマスターがクラスタ内のスレーブごとに、proxy-serverid /config/cluster/server-name/proxy- serverid ディレクトリ内に多数のファイルを作成します。これらのファイルが作成される場所は変更できません。


サーバー情報の変更

管理サーバーの「Cluster」タブにある「Modify Server」オプションは、スレーブサーバー上で、スレーブ管理ポート情報が変更されたあと、その情報を更新するときだけに使用します。クラスタ内のリモート管理サーバーのポート番号を変更したときは、そのクラスタに格納されている管理サーバーの情報も変更する必要があります。スレーブ管理サーバーに対するその他の変更の場合は、いったんそのサーバーを削除し、変更が終わったら、元のようにクラスタに追加する必要があります。

Procedureクラスタ内のサーバーに関する情報を変更するには

  1. マスター管理サーバーにアクセスして、「Cluster」タブをクリックします。

  2. 「Modify Server」リンクをクリックします。一意のサーバー識別子で識別された、サーバーが表示されます。

  3. 変更するサーバーを選択し、変更を行ってから、「了解」をクリックします。

クラスタからのサーバーの削除

Procedureクラスタからサーバーを削除するには

  1. マスター管理サーバーにアクセスして、「Cluster」タブをクリックします。

  2. 「Remove Server」リンクをクリックします。

  3. クラスタから削除するリモートサーバーを選択し、「了解」をクリックします。

    削除したサーバーは、クラスタからアクセスできなくなります。アクセスできるのは、そのサーバーの管理サーバーだけです。

サーバークラスタの制御

Proxy Server を使用すると、次のことを行うことによって、クラスタ内のリモートサーバーを制御することができます。

Procedureクラスタ内のサーバーを制御するには

  1. マスター管理サーバーにアクセスして、「Cluster」タブをクリックします。

  2. 「Control Cluster」リンクをクリックします。

  3. 制御するサーバーを選択し、必要な選択を行います。

    「Reset」ボタンをクリックすると、いつでも内容が変更前の値にリセットされます。

    • ドロップダウンリストから「Start」、「Stop」、または「Restart」を選択し、「Go」をクリックします。操作を確認するプロンプトが表示されます。

    • ドロップダウンリストから、「View Access」または「View Error」を選択し、ログファイル内で表示する最終行の番号を入力します。「Go」をクリックし、情報を表示します。表示される「Cluster Execution Report」で「View」ボタンをクリックします。

    • 設定ファイルを転送するには、次のことを行います。

      • 転送する設定ファイルを選択します

      • ファイルのあるサーバーを選択します

      • 「Go」をクリックして、情報を転送します