Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 管理ガイド

別のプロキシを経由したルーティング

「Set Routing Preferences」ページは、派生したデフォルト設定または直接の接続を使用して、あるいはプロキシ配列、隣接 ICP、別のプロキシサーバー、または SOCKS サーバーを通じて特定のリソースをルーティングするように Proxy Server を設定する場合に使用します。

リソースのルーティング設定

Procedureリソースのルーティングを設定するには

  1. サーバーマネージャーにアクセスし、「Routing」タブをクリックします。

  2. 「Set Routing Preferences」リンクをクリックします。

    「Set Routing Preferences」ページが表示されます。

  3. ドロップダウンリストからリソースを選択するか、「Regular Expression」ボタンをクリックして正規表現を入力し、「了解」をクリックします。

  4. 設定を行うリソースに使用するルーティングタイプを選択します。

    利用できるオプションは次のとおりです。

    • 「Derived Default Configuration」:Proxy Server は、リモートサーバーまたは別のプロキシを使用すべきかどうかを判断する場合、より汎用的なテンプレートつまり、正規表現に一致する短いテンプレートを使用します。たとえば、プロキシが http://.* の要求をすべて別のプロキシサーバーにルーティングし、http://www.* の要求をすべてリモートサーバーにルーティングする場合、http://www.example.* の要求に対して派生するデフォルト設定のルーティングを作成できます。この要求は http://www.* テンプレートの設定に基づき、直接リモートサーバーに移動します。

    • 「Direct Connections」:要求はプロキシを経由せず、常に直接リモートサーバーに移動します。

    • 「Route Through A SOCKS Server」:指定されたリソースの要求は、SOCKS サーバーを経由してルーティングされます。このオプションを選択した場合、プロキシサーバーが経由する SOCKS サーバーの名前または IP アドレスとポート番号を指定します。

    • 「Route Through」:プロキシ配列、隣接 ICP、親配列、またはプロキシサーバーを経由してルーティングするかどうかを指定できます。ここで複数のルーティング方法を選択した場合、プロキシはフォームに示される階層 (すなわち、プロキシ配列、リダイレクト、ICP、親配列、別のプロキシ) に従って移動します。プロキシサーバーを経由したルーティングについては、「プロキシサーバーの連鎖」を参照してください。

      SOCKS サーバーを経由したルーティングについては、「SOCKS サーバーを経由したルーティング」を参照してください。プロキシ配列、親配列、または隣接 ICP を経由したルーティングについては、第 12 章「キャッシュ」を参照してください。


    注 –

    443 以外のポート上での接続要求のルーティングを有効にするには、obj.conf ファイルの ppath パラメータを connect://.* に変更する必要があります。


  5. 「了解」をクリックします。

  6. 「Restart Required」をクリックします。

    「Apply Changes」ページが表示されます。

  7. 「Restart Proxy Server」ボタンをクリックして、変更を適用します。

プロキシサーバーの連鎖

リモートサーバーにアクセスする代わりに、プロキシから一部のリソース用の別のプロキシにアクセスするように設定できます。連鎖はファイアウォールの背後で複数のプロキシを構成する便利な方法です。また、連鎖により階層キャッシュを構築することもできます。

Procedure別のプロキシサーバーを経由してルーティングするには

  1. サーバーマネージャーにアクセスし、「Routing」タブをクリックします。

  2. 「Set Routing Preferences」リンクをクリックします。

    「Set Routing Preferences」ページが表示されます。

  3. ドロップダウンリストからリソースを選択するか、「Regular Expression」ボタンをクリックして正規表現を入力し、「了解」をクリックします。

  4. 同じページの「Routing Through Another Proxy」セクションの「Route Through」オプションを選択します。

  5. 「Another Proxy」チェックボックスを選択します。

  6. 「Another Proxy」フィールドに、経由するプロキシサーバーの名前とポート番号を入力できます。

    次の形式でサーバーの名前とポート番号を入力します。servername:port

  7. 「了解」をクリックします。

  8. 「Restart Required」をクリックします。

    「Apply Changes」ページが表示されます。

  9. 「Restart Proxy Server」ボタンをクリックして、変更を適用します。

SOCKS サーバーを経由したルーティング

ネットワーク上ですでにリモート SOCKS サーバーが稼働している場合、このリモート SOCKS サーバーに接続して特定のリソースにアクセスするようにプロキシを設定できます。

ProcedureSOCKS サーバーを経由してルーティングするには

  1. サーバーマネージャーにアクセスし、「Routing」タブをクリックします。

  2. 「Set Routing Preferences」リンクをクリックします。

    「Set Routing Preferences」ページが表示されます。

  3. ドロップダウンリストからリソースを選択するか、「Regular Expression」ボタンをクリックして正規表現を入力し、「了解」をクリックします。

  4. 同じページの「Routing Through Another Proxy」セクションの「Route Through」オプションを選択します。

  5. 「Route Through SOCKS Server」オプションを選択します。

  6. プロキシサーバーが経由する SOCKS サーバーの名前または IP アドレスとポート番号を指定します。

  7. 「了解」をクリックします。

  8. 「Restart Required」をクリックします。

    「Apply Changes」ページが表示されます。

  9. 「Restart Proxy Server」ボタンをクリックして、変更を適用します。

次の手順

SOCKS サーバーを経由したルーティングを有効にした場合、「SOCKS v5 Routing」ページを使用してプロキシの経路を作成する必要があります。プロキシの経路から、プロキシが経由する SOCKS サーバーからアクセス可能な IP アドレスが特定されます。またプロキシの経路では、SOCKS サーバーが直接ホストに接続するかどうかも指定されます。