Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 管理ガイド

キャッシュのコマンド行インタフェースの使用

プロキシサーバーには、いくつかのコマンド行ユーティリティーが付属しており、これを使用してキャッシュのディレクトリ構造を設定、変更、生成、および修正することができます。これらのユーティリティーの大半は、サーバーマネージャーの各ページの機能と重複しています。たとえば、cron ジョブとして保守をスケジュールする必要がある場合に、ユーティリティーを使用することもできます。すべてのユーティリティーは extras ディレクトリにあります。

Procedureコマンド行ユーティリティーを実行するには

  1. コマンド行プロンプトから server_root /proxy-serverid ディレクトリに移動します。

  2. ./start -shell と入力します。

    次の節では各種のユーティリティーについて説明します。

キャッシュディレクトリ構造の構築

cbuild と呼ばれるプロキシユーティリティーは、オフラインでキャッシュデータベースを管理します。このユーティリティーを使用すると、コマンド行インタフェースを使用して新しいキャッシュ構造を作成したり、既存のキャッシュ構造を変更することができます。サーバーマネージャーのページを使用して、プロキシで新しく作成されたキャッシュを使用できるようにすることができます。


注 –

このユーティリティーは server.xml ファイルを更新しません。 cbuild は複数のパーティションを持つキャッシュのサイズを変更できません。cbuild でキャッシュを作成または変更する場合、server.xml ファイルの cachecapacity パラメータを手動で更新してください。

<PARTITION partitionname="part1" partitiondir="/home/build/install9
/proxy-server1/cache" maxsize="1600" minspace="5" enabled="true"/>
<CACHE enabled="true" cachecapacity="2000" cachedir="/tmp/cache">

cbuild ユーティリティーは 2 つのモードで起動できます。1 つ目のモードは次のとおりです。

cbuild -d conf-dir -c cache-dir -s cache size 
cbuild -d conf-dir -c cache-dir -s cache size -r

次に例を示します。

cbuild -d server_root/proxy-serverid/config 
	-c server_root/proxy-serverid/cache -s 512
cbuild -d server_root/proxy-serverid/config 
	-c server_root/proxy-serverid/cache -s 512 -r

ここで

2 つ目のモードは次のとおりです。

cbuild -d conf-dir -c cache-dir -n cache-dim
cbuild -d conf-dir -c cache-dir -n cache-dim -r

次に例を示します。

cbuild -d server_root/proxy-serverid/config 
	-c server_root/proxy-serverid/cache -n 3
cbuild -d server_root/proxy-serverid/config 
	-c server_root/proxy-serverid/cache -n 3 -r

ここで

キャッシュ URL リストの管理

プロキシユーティリティー urldb はキャッシュ内の URL リストを管理します。このユーティリティーを使用して、キャッシュされる URL を一覧表示することができます。また、キャッシュされたオブジェクトを選択して有効期限切れにしたり、キャッシュデータベースから削除することができます。

urldb コマンドは -o オプションに基づいて 3 つのグループに分類できます。

キャッシュガベージコレクションの管理

cachegc ユーティリティーを使用すると、キャッシュデータベースにある有効期限切れのオブジェクト、または古くなりすぎてキャッシュサイズの制約によりディレクトリにキャッシュできなくなったオブジェクトを消去できます。


注 –

cachegc ユーティリティーを使用する場合は、プロキシインスタンスで CacheGC が実行されていないことを確認してください。


cachegc ユーティリティーは、次のように使用します。

cachegc -f leave-fs-full-percent -u gc-high-margin-percent -l gc-low-margin-percent -e 
	extra-margin-percent -d conf-dir

次に例を示します。

cachegc -f 50 -u 80 -l 60 -e 5 -d server-root/proxy-serverid/config

ここで

バッチ更新の管理

bu ユーティリティーはキャッシュを更新し、2 つのモードで動作します。1 つ目のモードでは、キャッシュデータベース内を反復し、それぞれに HTTP 要求を送信することで、キャッシュ内に存在するすべての URL を更新します。2 つ目のモードでは、指定された URL から開始し、その URL から指定する深さまでのすべてのリンクに対して幅優先の反復を行い、キャッシュにページをフェッチします。bu は RFC 準拠のロボットです。

bu -n hostname -p port -t time-lmt -f contact-address -s sleep-time -o object -r n -d conf-dir

次に例を示します。

bu -n phoenix -p 80 -t 3600 -f admin@phoenix.com -s 60 -o nova -r n 
	-d server-root/proxy-serverid/config

ここで