Sun Java System Web Proxy Server 4.0.4 管理ガイド

ルーティングエントリの設定

ルーティングエントリを使用して、SOCKS サーバーを経由して要求をルーティングするように Proxy Server を設定できます。ルーティングエントリには、SOCKS v5 ルートと SOCKS v5 プロキシルートの 2 つのタイプがあります。

Procedureルーティングエントリを作成するには

  1. サーバーインスタンスのサーバーマネージャーにアクセスし、「SOCKS」タブをクリックします。

  2. 「Set SOCKS v5 Routing」リンクをクリックします。

  3. 「Routing」セクションで、「Add」ボタンをクリックします。

  4. 「Host Mask」フィールドに、受信および送信の接続が指定のインタフェースを経由する必要のある IP アドレスまたはホスト名を入力します。

    IP アドレスを入力する場合、アドレスの後にスラッシュを入力し、その後に受信する IP アドレスに適用されるマスクを入力します。SOCKS サーバーはこのマスクを IP アドレスに適用し、有効なホストかどうかを判別します。ホストマスクのエントリには空白文字を使用しないでください。ホストマスクを入力しない場合、SOCKS v5 エントリはすべてのホストに適用されます。

    たとえば、「host mask」フィールドには 155.25.0.0/255.255.0.0 と入力できます。ホストの IP アドレスが 155.25.3.5 の場合、SOCKS サーバーは IP アドレスにマスクを適用して、ホストの IP アドレスがルーティングエントリの適用される IP アドレス (155.25.0.0) と一致するかを判別します。

  5. 「Port Range」フィールドに、受信および送信の接続が指定のインタフェースを経由する必要のあるポートを入力します。ポート範囲には空白文字を使用しないでください。

    ポート範囲を指定しない場合、SOCKS v5 エントリはすべてのポートに適用されます。

    角括弧 [ ] を使用すると範囲の開始と終了のポートを含む設定となり、丸括弧 ( ) を使用すると範囲の開始と終了のポートは除外されます。たとえば、[1000-1010] は、1000 〜 1010 までの間のすべてのポート番号を意味し、ここでは 1000 と 1010 が含まれます。一方、(1000-1010) は 1000 〜 1010 までの間のすべてのポート番号を意味しますが、ここでは 1000 と 1010 は含まれません。角括弧と丸括弧は合わせて使用することもできます。たとえば、(1000-1010] は、1000 〜 1010 までの間のすべてのポート番号を意味しますが、1000 は含まれず、1010 は含まれます。

  6. 「Interface/Address」フィールドに、受信および送信の接続が通過する必要のある IP アドレスまたはインタフェース名を入力します。

  7. 「Insert」ドロップダウンリストから、このエントリを挿入する socks5.conf ファイル内の位置を選択し、「了解」をクリックします。

    複数のルーティング方法が存在する可能性もあるので、これらが評価される順序を指定する必要があります。


    注 –

    指定したインタフェースは、受信および送信の接続の両方で使用する必要があります。そうしないと、受信ルートが設定したインタフェースと異なるために、エラーメッセージが表示されます。


Procedureプロキシルーティングエントリを作成するには

  1. サーバーインスタンスのサーバーマネージャーにアクセスし、「SOCKS」タブをクリックします。

  2. 「Set SOCKS v5 Routing」リンクをクリックします。

  3. 「Proxy Routing」セクションで、「Add」ボタンをクリックします。

  4. 「Proxy Type」ドロップダウンリストから、経由する Proxy Server の種類を選択します。次のオプションが利用できます。

    • SOCKS v5

      • SOCKS v4

      • Direct connection

  5. 「Destination Host Mask」フィールドに、接続エントリが適用される IP アドレスまたはホスト名を入力します。

    IP アドレスを入力する場合、アドレスの後にスラッシュを入力し、その後に受信する IP アドレスに適用されるマスクを入力します。SOCKS サーバーはこのマスクを接続先コンピュータの IP アドレスに適用し、有効な接続先ホストかどうかを判別します。ホストマスクのエントリには空白文字を使用しないでください。接続先のホストマスクを入力しない場合、接続エントリはすべてのホストに適用されます。

    たとえば、「destination host mask」フィールドには 155.25.0.0/255.255.0.0 と入力できます。接続先ホストの IP アドレスが 155.25.3.5 の場合、SOCKS サーバーは IP アドレスにマスクを適用して、接続先ホストの IP アドレスがプロキシエントリの適用される IP アドレス (155.25.0.0) と一致するかを判別します。

  6. 「Destination Port Range」フィールドに、プロキシエントリが適用される接続先ホスト上のポートを入力します。

    ポート範囲のエントリには空白文字を使用しないでください。ポート範囲を指定しない場合、プロキシエントリはすべてのポートに適用されます。

    角括弧 [ ] を使用すると範囲の開始と終了のポートを含む設定となり、丸括弧 ( ) を使用すると範囲の開始と終了のポートは除外されます。たとえば、[1000-1010] は、1000 〜 1010 までの間のすべてのポート番号を意味し、ここでは 1000 と 1010 が含まれます。一方、(1000-1010) は 1000 〜 1010 までの間のすべてのポート番号を意味しますが、ここでは 1000 と 1010 は含まれません。角括弧と丸括弧は合わせて使用することもできます。たとえば、(1000-1010] は、1000 〜 1010 までの間のすべてのポート番号を意味しますが、1000 は含まれず、1010 は含まれます。

  7. 「Destination Proxy Address」フィールドに、使用する Proxy Server のホスト名または IP アドレスを入力します。

  8. 「Destination Proxy Port」フィールドに、Proxy Server が SOCKS 要求を待機するポート番号を入力します。

  9. 「Insert」ドロップダウンリストから、このエントリを挿入する socks5.conf ファイル内の位置を選択し、「了解」をクリックします。

    複数のルーティング方法が存在する可能性もあるので、これらが評価される順序を指定する必要があります。

Procedureルーティングエントリを編集するには

  1. サーバーインスタンスのサーバーマネージャーにアクセスし、「SOCKS」タブをクリックします。

  2. 「Set SOCKS v5 Routing」リンクをクリックします。

  3. 編集するエントリを選択します。

  4. 「編集」ボタンをクリックします。

  5. 必要な変更を行います。

  6. 「了解」をクリックします。

Procedureルーティングエントリを削除するには

  1. サーバーインスタンスのサーバーマネージャーにアクセスし、「SOCKS」タブをクリックします。

  2. 「Set SOCKS v5 Routing」リンクをクリックします。

  3. 削除するエントリを選択します。

  4. 「削除」をクリックします。

Procedureルーティングエントリを移動するには

エントリは、socks5.conf ファイルに表示される順番で評価されます。この順番は、エントリを移動させることで変更できます。

  1. サーバーインスタンスのサーバーマネージャーにアクセスし、「SOCKS」タブをクリックします。

  2. 「Set SOCKS v5 Routing」リンクをクリックします。

  3. 移動するエントリを選択します。

  4. 「移動」ボタンをクリックします。

  5. 「Move」ドロップダウンリストから、このエントリを挿入する socks5.conf ファイル内の位置を選択し、「了解」をクリックします。