Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

管理と設定入門

Sun Java System Web Proxy Server の管理と設定は、Web ベースのユーザーインタフェースである、管理サーバーとサーバーマネージャーを使用します。システムにインストールされたすべての Proxy Server インスタンスに共通の設定を管理するには管理サーバーを、個々のサーバーインスタンスを設定するにはサーバーマネージャーを使用します。

ここでは、次の内容について説明します。


注 –

サーバーの設定に必要な CGI プログラムを起動できるように、ブラウザの cookie を有効にする必要があります。


管理サーバーの概要

管理サーバーは Web ベースのユーザーインタフェースで、システムにインストールされたすべての Sun Java System Web Proxy Server インスタンスに共通の設定を管理するために使用します。

管理サーバーを起動したら、ブラウザを起動して URL を入力し、管理サーバーにアクセスします。URL は、インストール中に指定したホスト名とポート番号で決まります。たとえば http://myserver.mycorp.com:1234 などです。

管理サーバーへのアクセス権は、複数の管理者に与えることができます。分散管理については、「複数の管理者の許可」を参照してください。

管理サーバーの設定は、特定のタスクに対応するタブを使用して管理できます。次の表は、管理サーバーのタブと、各タブの使用目的についての簡単な説明を示しています。

また、表示しているタブやページに関わらず、次のボタンも表示されます。

Procedure管理サーバーへアクセスするには

  1. ブラウザを起動し、インストール時に管理サーバー用に指定したホスト名とポート番号を使用した URL を入力します。たとえば、http://myserver.mycorp.com:1234 などです。

  2. プロンプトが表示されたら、インストール時に指定したユーザー名とパスワードを入力します。

    管理サーバーのユーザーインタフェースが表示されます。

    管理サーバーの使用の詳細については、第 2 章Sun Java System Web Proxy Server の管理を参照してください。管理サーバーのタブやページのオンラインヘルプも参照してください。

サーバーマネージャーの概要

サーバーマネージャーは、Web ベースのユーザーインタフェースで、これを使用して、Sun Java System Web Proxy Server の各インスタンスを起動、停止、および設定します。

サーバーマネージャーの設定は、特定のタスクに対応するタブを使用して管理できます。次の表は、サーバーマネージャーのタブと、各タブの使用目的についての簡単な説明を示しています。

また、表示しているタブやページに関わらず、次のボタンも表示されます。

Procedureサーバーマネージャーへアクセスするには

  1. 「管理サーバーの概要」の説明に従って、管理サーバーにアクセスします。

    管理サーバーが「Server」タブに表示されます。

  2. 「Manage Servers」ページで、管理するサーバーインスタンスのリンクをクリックします。

    サーバーマネージャーのユーザーインタフェースが表示されます。

設定ファイル

Sun Java System Web Proxy Server の設定と動作は、一連の設定ファイルによって決まります。管理インタフェースで設定された内容は、設定ファイルに反映されます。ファイルは手動で編集することもできます。

設定ファイルは、ディレクトリ instance-dir /config (ここで instance-dir はサーバーインスタンス) にあります。config ディレクトリには、各種のコンポーネントを制御するさまざまな設定ファイルが格納されています。設定ファイルの数や名前は、どのコンポーネントが有効化、またはロードされているかによって異なります。このディレクトリには、サーバーの動作に必須の 4 つの設定ファイルが常に格納されています。次の表は、それら 4 つの必須設定ファイルとその内容を示しています。

表 1–1 必須設定ファイル

ファイル 

内容 

server.xml

サーバー設定の大部分 (今回の Proxy Server のリリースで導入) 

magnus.conf

サーバー初期化に関するグローバル情報 

obj.conf

クライアントからの要求処理に関する指示 

mime.types

要求されたリソースのコンテンツタイプを決定するための情報 

これらを始めとする設定ファイルについては、『Proxy Server 4.0.8 Configuration File Reference』を参照してください。

正規表現

正規表現を使用して、リソースを識別し、さまざまな URL から個別に送られてくる要求を処理できるように Proxy Server を設定できます。管理サーバーおよびサーバーマネージャーのユーザーインタフェースを使用して、さまざまなタスクを実行する場合にも、正規表現を指定できます。正規表現の使用の詳細については、第 16 章テンプレートとリソースの管理を参照してください。