Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

Proxy Server の統計情報の処理

Proxy Server の統計情報の収集には、stats-xml と呼ばれる組み込み関数が使用されます。この関数はサーバーマネージャーから統計情報を表示する場合、または perfdump 関数を使用してレポートを生成する場合に有効にする必要があります。また、カスタム NSAPI 関数を使用して統計情報を監視するための条件であるプロファイリングを使用可能にするために、stats-xml 関数も使用します。サーバーで統計情報とプロファイリングを有効にすると、obj.conf ファイルの stats-init と呼ばれるサーバー関数が初期化され、統計の収集が開始されます。

Init profiling="on" fn="stats-init"

また、この命令により、ブラウザウィンドウから統計情報にアクセスできるようにする NameTrans 指令が作成されます。

NameTrans fn="assign-name" name="stats-xml" from="(/stats-xml|/stats-xml/.*)

最後に、統計情報の有効化により、NameTrans 指令が選択された場合に stats-xml 関数を処理する Service 指令が追加されます。

<Object name="stats-xml">

Service fn="stats-xml"

</Object>

統計情報が収集されると、obj.conf ファイルの Init 関数が更新されます。そのため、サーバーを停止および再起動して、これらの変更を有効にする必要があります。

次の例に、obj.conf ファイルの stats-init を示します。

Init profiling="on" fn="stats-init" update-interval="5"

また、次の値も指定できます。

次の URL から stats-xml 出力を取得できます。

http://computer_name:proxyport /stats-xml/proxystats.xml

この要求は Proxy Server の統計情報を含む XML ページを返します。ブラウザによってはブラウザウィンドウにデータを表示できますが、データを外部ファイルに保存して、外部ビューアでデータを表示する必要のあるブラウザもあります。データ分析のためにさまざまなビューで表示する統計情報の分析機能がなければ、この情報がどれだけ役に立つかが、はっきりとはわかりません。サードパーティー製ツールを使うと、このプロセスをサポートできます。解析ツールを使用しない場合、サーバーマネージャーまたは perfdump SAF から stats-xml 出力を監視することをお勧めします。

stats-xml 出力へのアクセスの制限

サーバーの stats-xml 統計情報をブラウザに表示できるユーザーを制限する場合、/stats-xml URI 用の ACL を作成する必要があります。

ACL ファイルは、obj.conf ファイルの stats-xml オブジェクト定義でも参照されるようにする必要があります。たとえば、/stats-xml URI に名前付きの ACL を作成した場合、次のようにして、オブジェクト定義の PathCheck 文の中で ACL ファイルを参照するようにする必要があります。

<Object name="stats-xml">

PathCheck fn="check-acl" acl="stats.acl"

Service fn="stats-xml"

</Object>