Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

SNMP の基本

SNMP は、ネットワークアクティビティーに関するデータをやり取りするために使用されるプロトコルです。SNMP では、管理対象デバイスとネットワーク管理ステーション (NMS) の間をデータが移動します。管理対象デバイスは、SNMP を使用するすべてのデバイス、つまり、ネットワーク上のホスト、ルーター、Proxy Server 、その他のサーバーなどです。NMS は、そのネットワークをリモートで管理するために使用するシステムです。一般に、NMS ソフトウェアでは、収集されたデータをグラフに表示したり、そのデータを使用してサーバーが特定の許容範囲内で動作していることを確認したりします。

NMS は通常、1 つ以上のネットワーク管理アプリケーションがインストールされた強力なワークステーションです。HP OpenView のようなネットワーク管理アプリケーションでは、Web サーバーなどの管理対象デバイスに関する情報がグラフィカルに表示されます。この情報には、社内のどのサーバーが稼動またはダウンしているかを表示したり、受け取ったエラーメッセージの数と種類が含まれます。Proxy Server で SNMP を使用する場合、この情報は、サブエージェントとマスターエージェントという 2 種類のエージェントを使用して、NMS とサーバーの間で転送されます。

サブエージェントは、サーバーに関する情報を収集し、その情報をサーバーのマスターエージェントに渡します。管理サーバー以外のすべてのサーバーには、サブエージェントがあります。


注 –

SNMP の設定を変更したあとは、「Apply Required」ボタンをクリックし、SNMP サブエージェントを再起動する必要があります。


マスターエージェントは、NMS と通信します。マスターエージェントは、管理サーバーとともにインストールされます。

1 つのホストコンピュータに複数のサブエージェントをインストールできますが、マスターエージェントは 1 つしかインストールできません。たとえば、Directory Server、Proxy Server、および Messaging Server を同じホストにインストールしている場合、各サーバーのサブエージェントは、同じマスターエージェントと通信します。