Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

Solaris のパフォーマンス調整

Solaris カーネルでは、さまざまなパラメータを使用して Proxy Server のパフォーマンスを微調整できます。次の表は、これらのパラメータの一部を示しています。

表 19–1 Solaris のパフォーマンス調整パラメータ

パラメータ 

スコープ 

デフォルト値 

調整値 

コメント 

rlim_fd_max

/etc/system 

1024 

8192 

オープンファイル記述子の制限を処理します。予想される負荷 (存在する場合は、関連付けられたソケット、ファイル、パイプなど) を考慮してください。 

rlim_fd_cur

/etc/system 

64 

8192 

 

sq_max_size

/etc/system 

ストリームドライバのキューサイズを制限します。0 に設定すると、パフォーマンスはバッファー領域の不足による影響を受けなくなります。このパラメータはクライアント上でも設定します。 

tcp_close_wait_interval

ndd/dev/tcp 

240000 

60000 

このパラメータはクライアント上でも設定します。 

tcp_conn_req_max_q

ndd/dev/tcp 

128 

1024 

 

tcp_conn_req_max_q0

ndd/dev/tcp 

1024 

4096 

 

tcp_ip_abort_interval

ndd/dev/tcp 

480000 

60000 

 

tcp_keepalive_interval 

ndd/dev/tcp 

7200000 

900000 

アクセスの多い Web サイトでは、この値を低く設定します。 

tcp_rexmit_interval_initial

ndd/dev/tcp 

3000 

3000 

再転送率が 30 〜 40% を超える場合、この値を大きくします。 

tcp_rexmit_interval_max

ndd/dev/tcp 

240000 

10000 

 

tcp_rexmit_interval_min

ndd/dev/tcp 

200 

3000 

 

tcp_smallest_anon_port

ndd/dev/tcp 

32768 

1024 

このパラメータはクライアント上でも設定します。 

tcp_slow_start_initial

ndd/dev/tcp 

データが少量であればやや高速に転送します。 

tcp_xmit_hiwat

ndd/dev/tcp 

8129 

32768 

送信バッファーを増やすために使用します。 

tcp_recv_hiwat

ndd/dev/tcp 

8129 

32768 

受信バッファーを増やすために使用します。 

これらのパラメータについては、『Sun ONE Web Server 6.1 SP6 Performance Tuning, Sizing, and Scaling Guide』の第 5 章を参照してください。このマニュアルは次の Web サイトから入手できます。

http://docs.sun.com/app/docs/doc/819-6516/