Sun Java System Web Proxy Server 4.0.8 管理ガイド

ProcedureSOCKS サーバーを設定するには

  1. サーバーインスタンスのサーバーマネージャーにアクセスし、「SOCKS」タブをクリックします。

  2. 「Configure SOCKS v5」リンクをクリックします。

  3. 「SOCKS Port」フィールドに、SOCKS サーバーが待機するポート番号を入力します。デフォルトでは 1080 です。

  4. 使用する SOCKS のオプションを選択します。

    有効なオプションは次のとおりです。

    • 「Disable Reverse DNS Lookup」:SOCKS サーバーの DNS 逆検索を無効にします。逆引き DNS は、IP アドレスをホスト名に変換します。DNS 逆検索を無効にすると、ネットワークリソースを節約できます。DNS 検索はデフォルトで無効になっています。DNS 逆検索が無効になっており、ホスト名で URL が要求された場合、サーバーはホスト名を IP アドレスにはマップしません。IDNS 逆検索が有効になっている場合、サーバーはマッピングを実行し、SOCKS ログファイルにエントリが追加され、DNS 変換が一覧されます。

      • 「Use Client-specific Bind Port」:BIND 要求でクライアントがポートを指定できるようにします。このオプションを無効にすると、SOCKS はクライアントの要求したポートを無視して、ランダムにポートを割り当てます。このオプションは、デフォルトで無効になっています。

      • 「Allow Wildcard As Bind IP Address」:クライアントが BIND 要求で IP アドレスをすべてゼロ (0.0.0.0) に指定できるようにします。これで任意の IP アドレスに接続できるようになります。このオプションを無効にすると、クライアントはバインドポートに接続する IP アドレスを指定しなくてはならなくなり、SOCKS サーバーは、0.0.0.0. に対するバインド要求を拒否します。このオプションは、デフォルトで無効になっています。

      • 「Quench Updates」1 時間ごとの stat ファイルへの自動書き込みを無効にします。これを無効にすると、要求のたびに書き込みが行われます 。詳細は、「ロギング」を参照してください。

    「Quench Updates」要素はユーザーインタフェースには表示されますが、今回の Proxy Server 4 のリリースでは実装されていません。

  5. 「ログファイル」フィールドに、SOCKS ログファイルのフルパス名を入力します。

    デフォルトは server-root/proxy- serverid/logs/socks5.logです。

  6. 「Log Level」ドロップダウンリストから、ログファイルに記録するのは警告とエラーのみか、すべての要求か、またはデバッグメッセージかを選択します。

  7. RFC 1413 ident 応答を選択します。

    ident によって、SOCKS サーバーがクライアントのユーザー名を判別できるようになります。一般に、この機能は、クライアントが UNIX の一部のバージョンを実行している場合にのみ有効になります。次のオプションが利用できます。

    • 「Don’t Ask」:ident を使用してクライアントのユーザー名を判別しません。これは推奨される、デフォルトの設定です。

      • 「Ask But Don’t Require」:すべてのクライアントのユーザー名を尋ねますが、要求はしません。このオプションでは、ident をログ目的のみに使用します。

      • 「Require」:すべてのクライアントのユーザー名を尋ね、有効な応答のあったクライアントに対するアクセスのみを許可します。

  8. 「SOCKS Tuning」セクションで、SOCKS サーバーが使用するワークスレッドと受け入れスレッドの数を指定します。これらの数は、SOCKS サーバーのパフォーマンスに影響します。[了解]をクリックします。

    • 「Number Of Worker Threads」:デフォルトは 40 です。SOCKS サーバーの速度が遅すぎる場合は、ワークスレッドの数を増やします。サーバーが不安定な場合は、この数を減らします。この数を変更する場合は、デフォルト設定から始めて、必要に応じて数を増減させてください。一般的なワークスレッド数は 10 〜 150 です。絶対最大値は 512 ですが、150 を超えると無駄が多く、動作も不安定になります。

      • 「Number Of Posted Accepts」:デフォルトは 1 です。SOCKS サーバーが接続をドロップしている場合は、受け入れスレッドの数を増やします。サーバーが不安定な場合は、サーバーの数を減らします。この数を変更する場合は、デフォルト設定から始めて、必要に応じて数を増減させてください。一般的な受け入れスレッド数は 1 〜 10 です。絶対最大値は 512 ですが、60 を超えると無駄が多く、動作も不安定になります。SOCKS サーバーに負荷がかかっていて接続がドロップされているために、要求が失敗している場合は、この設定を調整します。