OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル

OpenBoot コマンドの使用上の注意

オペレーティングシステムが実行を開始すると、OpenBoot が正しく動作しない場合があります。たとえば、「Stop-A」または halt を使用した後などです。このような状況になるのは、オペレーティングシステムが、続行中の OpenBoot の操作と一貫性のない方法でシステムの状態を変更する場合に発生します。このような場合は、システムに電源を再投入して正常動作に回復させてください。

たとえば、オペレーティングシステムを起動し、OpenBoot に入り、次に probe-scsi コマンド (第 2 章「システムの起動とテスト」で説明) を実行したものとします。probe-scsi の実行が失敗し、オペレーティングシステムの実行が再開できなかったり、システムの電源を再投入しなければならない場合があります。

オペレーティングシステムが実行されたために失敗した OpenBoot コマンドを実行し直すには、次のようにします。

  1. printenv を使用して、NVRAM 設定変数 auto-boot? の値を調べます。true の場合は、SETENV を使用してこの値を false に設定します。

  2. システムをリセットします。

  3. ユーザーインタフェースで停止した後、OpenBoot コマンドを実行します。

  4. NVRAM 設定 auto-boot? の値を復元します。

  5. システムをリセットします。