OpenBoot 2.x コマンド・リファレンスマニュアル

電源投入時の自己診断テストの制御

電源投入時テスト用として次に示す変数があります。

大部分のシステムでは、diag-switch? 変数の工場出荷時のデフォルトは falseです。diag-switch?true に設定するには、次のように入力します。


ok setenv diag-switch? true 
ok

diag-switch? を有効にすると、システムはそれ以降の電源投入時に常により厳密な自己診断テストを実行します。diag-switch? を有効にすると、追加ステータスメッセージが (一部は ttya に、一部は指定した出力デバイスに) 送出され、全メモリーがテストされ、さまざまなデフォルト起動オプションが使用されます。起動 PROM は diag-file 変数によって指定されたプログラムを diag-device によって指定されるデバイスから起動しようとします。


注 -

一部の SPARC システムはハードウェアの診断スイッチを備えています。そのハードウェアスイッチまたは diag-switch? が設定されている場合は、システムは電源投入時にフルテストを実行します。


電源投入時に Stop-D キー処理を使用しても、diag-switch? を true に強制設定できます。

diag-switch?false に設定するには、次のように入力します。


ok setenv diag-switch? false 
ok

diag-switch?false のときは、診断テストは実行されるので、(テストでエラーが発生しなければ) システムは診断テストを呼び出さず、診断の一部を実行します。