OpenBoot 2.x コマンド・リファレンスマニュアル

スタックの内容の表示

スタックの内容は通常は表示されません。しかし、希望する結果を得るためには、現在のスタックの内容を確認する必要があります。ok プロンプトが現れるごとにスタックの内容を表示することができますが、それには、次のように入力します。


ok showstack
44 7 ok 8
47 7 8 ok showstack 
ok 

一番上のスタック項目は、ok プロンプトのすぐ前に、リストの最後の項目としてつねに表示されます。上記の例では、一番上のスタック項目は 8 です。

前に showstack を実行している場合は、もう一度 noshowstack と入力すると、各プロンプトの前のスタック表示が削除されます。


注 -

この章のいくつかの例では showstack を有効にしています。それらの例では、各 ok プロンプトのすぐ前にそのときのスタックの内容が表示されています。それらの例は、スタックの内容が表示される点を除けば、showstack を有効にしてない場合と同じです。


数値変数を必要とするほとんどすべてのワードは、それらの変数をスタックの一番上から取り出します。また、返されるどの値も、通常、スタックの一番上に残され、別のコマンドで表示したり、「消費」する (つまり演算などに使ってスタックから削除する) ことができます。たとえば、+ という Forth ワードは、スタックから 2 つの数値を削除し、それらを加算し、結果をスタックに残します。次の例では、演算はすべて 16 進で行われます。


44 7 8 ok +
44 f ok +
53 ok 

2 つの値が加算されると、結果がスタックの一番上に乗せられます。Forth ワードの . は一番上のスタック項目を削除し、その値を画面に表示します。次の例を参照してください。


53 ok 12
53 12 ok .
12
53 ok .
53
ok   (ここではスタックは空)
ok 3 5 + .
8
ok   (ここではスタックは空) 
ok . 
Stack Underflow 
ok