Solaris 8 のインストール (上級編)

カスタム JumpStart の概要

カスタム JumpStart インストールは、システムのグループを自動的にかつ同一的にインストールする方法です。カスタム JumpStart インストールの準備の最初の手順は、どのようにシステムをユーザーのサイトにインストールするかを決定することです。たとえば、次のような場合は、カスタム JumpStart インストールを設定および実行するのに最適です。

どのようにシステムをユーザーのサイトにインストールするかを決定した後、システムのグループごとの rules ファイルとプロファイルを作成します。rules ファイルは、自動的にインストールするシステムのグループごと (または、1 つのシステム) のルールが入ったテキストファイルです。

各ルールは、1 つまたは複数のシステム属性に基づいて、システムのグループを区別して、各グループをプロファイルにリンクします。プロファイルは、どのように Solaris ソフトウェアがグループ中の各システムにインストールされるかを定義するテキストファイルです。rules ファイルとプロファイルは、JumpStart ディレクトリに存在しなければなりません。

サイトのシステム管理者は、2 つの異なるルールで rules ファイルを作成します。1 つはエンジニアリンググループ用のルールで、もう 1 つはマーケティンググループ用のルールです。ルールごとに、システムのプラットフォームグループを使用して、グループを区別できます。エンジニアリンググループは SPARC 搭載システムを持っていて、マーケティンググループは IA 搭載システムを持っています。

各ルールには、適切なプロファイルへのリンクも含まれています。たとえば、エンジニアリンググループ用のルールでは、eng_profile というエンジニアリンググループ用に作成したプロファイルへのリンクを追加します。マーケティンググループ用のルールでは、market_profile というマーケティンググループ用に作成したプロファイルへのリンクを追加します。

rules ファイルとプロファイルを作成した後、check スクリプトを使用して、これらの妥当性を検査しなければなりません。check スクリプトが正常に動作すると、rules.ok ファイルが作成されます。JumpStart はこのファイルを使用して、Solaris ソフトウェアをインストールします。