イーサネットアダプタと、その接続相手になるデバイス (ハブ、スイッチ、またはクロスケーブルで接続される別のネットワークアダプタなど) は、同じ全二重設定で動作しなければなりません。
アダプタと接続相手のデバイスが NWay 自動ネゴシエーションをサポートする場合、両方のデバイスが最適な速度と全二重モードを自動的に選択する必要があります。
アダプタまたは接続相手のデバイスのどちらかが NWay 自動ネゴシエーションをサポートしていない、または構成していない場合、両方のデバイスが同じ全二重モードで動作するよう明示的に設定しなければなりません。接続相手のデバイスが全二重の機能を持つかどうか決定できない場合、通常デバイスはデフォルトで半二重になります。
全二重をサポートするハブまたはスイッチには、通常デバイス単位またはポート単位で全二重モードを設定する機能があります。速度または全二重モード、あるいはその両方をこの方法で設定すると、通常そのデバイスまたはポートに対する NWay 自動ネゴシエーションを無効にします。
dnet デバイスドライバがサポートするネットワークアダプタは、そのドライバの .conf ファイル内で全二重モードを設定しておかなければなりません。詳細は、デバイスドライバのマニュアルページを参照してください。
動作速度をドライバの .conf ファイル内で設定することもできますが、この場合、NWay 自動ネゴシエーションは無効になります。
デバイスは通常 NWay 自動ネゴシエーションがなくても、その接続相手の速度を検知できます (全二重モードは検知できません)。
デバイス参照情報ページでは、サポートされるコネクタの種類を適宜示しています。特に指定がない限り、すべてのネットワークデバイスは 10 Mbps でのみ動作するとみなします。ネットワークデバイスがサポートするネットワークコネクタと媒体を次に示します。
コネクタ |
サポートされる媒体 |
説明 |
速度 |
---|---|---|---|
RJ-45 |
10BASE-T |
カテゴリ-3 より対線ケーブル |
10 Mbps |
RJ-45 |
100BASE-TX |
カテゴリ-5 より対線ケーブル |
100 Mbps |
BNC |
10BASE2 |
同軸ケーブル (Thin イーサネットケーブル) |
10 Mbps |
AUI |
10BASE5 |
シールドより対線ケーブル (Thick イーサネットケーブル) |
10 Mbps |
一部の PCI マザーボードには、100 Mbps Fast Ethernet をサポートできない DMA チップセットが含まれます。Solaris 環境では、低速のチップセットを含むシステム上での 100 Mbps の PCI ネットワーク動作をサポートしません。この問題は PCI カードだけに影響します。
次のチップセットではこの問題が発生することがわかっています。
82430LX (Mercury)
82450GX (Orion)(A および B Stepping のみ)
次のチップセットではこの問題は発生しません。
82430NX (Neptune)
82430FX (Triton)
82430HX (Triton II)
82440FX (Natoma)
82450GX (Orion) (C0 Stepping 以降)
特に、dnet、および iprb ドライバによってサポートされる PCI カードは、この問題が起こるチップセットを持つマシンでは性能が低下します。特定のマシン上での性能が、目的に十分合っているかどうかを調べる必要があります。