Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

Solaris CDE 起動例

この節では、次のユーザ起動ファイルの編集例を示します。

Solaris CDE 起動プロセスは、Solaris CDE 起動プロセス中にチェックできるように、.login スクリプトまたは .profile スクリプトで、シェル変数 DT を定義します。これによってtty、や stty などの端末に関連するコマンドが実行されなくなります。次のスクリプトの例を参照してください。

.login (C シェル)

	  if ( ! ${?DT} ) then
		  stty erase `^h`
	  endif

.profile (sh または ksh)

	  if [ ! "$DT" ]; then
		  stty erase `^h`
	  fi

ユーザが従来のテキスト・ベースのコンソール・ログイン・プロンプトからログインしたときには DT は定義されませんが、このような場合でもシェルから警告が出ることはありません。ドット・ファイルの設定の詳細は、HomeDirectory/.dtprofile ファイルを参照してください。


注 -

Solaris CDE の tty 設定は .Xdefaults に指定します。


ユーザの .Xdefaults ファイルは、Solaris CDE 起動中に、ユーザ固有のリソースの設定のために起動されます。たとえば、ttyModes は、dttermxterm などの端末エミュレータ・ウィンドウにおいて、ユーザの好みの tty 設定を指定します。次の行は、.Xdefaults ファイルの典型的な ttyModes 設定です。

*ttyModes: erase ^H intr ^C kill ^U start ^Q stop ^S susp ^Z`


注 -

Solaris CDE リソースは、デフォルトの設定と異なる場合があります。


デフォルトの設定例として、デスクトップ・ウィンドウ・マネージャのアイコンの配置を考えます。この場合、.Xdefaults ファイルの次の行は、デフォルトのアイコン配置の設定を示します。

Dtwm*iconPlacement: right top