Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

ワークスペース・マネージャ構成ファイル

ワークスペース・マネージャは、ウィンドウ・メニュー、ワークスペース・メニュー、ボタン割り当て、および構成ファイルからのキー割り当てに関する情報を獲得します。

ワークスペース・マネージャは、次のいずれかのファイルを使用します。

ワークスペース・マネージャは、上記に示した順で構成ファイルを検索し、最初に見つけたファイルを使用します。

2 つ以上のセッション言語を使用するユーザは、個人用の言語依存構成ファイル HomeDirectory/.dt/language/dtwrmcHomeDirectory/.dt/dtwmrc より優先させて作成できます。

個人用構成ファイルを作成または変更するには

個人用ワークスペース・マネージャ構成ファイルは、HomeDirectory/.dt/dtwmrc です。このファイルが存在している場合は使用します。

  1. [デスクトップツール] アプリケーション・グループの [Dtwmrc の編集] をダブルクリックします。

    すでに個人用 dtwmrc ファイルがある場合は、エディタに読み込まれます。ファイルがない場合は、sys.dtwmrcHomeDirectory/.dt/dtwmrc にコピーされてからエディタに読み込まれます。

  2. ファイルを編集します。

  3. エディタを終了します。

    ファイルは、その元のソースに関わらず、個人用 dtwmrc として保存されます。

システム共通構成ファイルを作成するには

システム共通のワークスペース・マネージャ構成ファイルは /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc です。

    /usr/dt/config/language/sys.dtwmrc/etc/dt/config/language/sys.dtwmrc へコピーします。


注 -

HomeDirectory/.dt/dtwmrc が存在する場合は、このファイルを使用しません。


他のファイルを取り込む (参照する) には

    次の構文を使用します。

   include
    {
      path
      path
      ...
    }

たとえば次の行は、/users/ellen/mymenu ファイルを参照します。

include
 	{
   	 /users/ellen/mymenu
 	}

include 文は、構成ファイルをすべてコピーせずに機能を追加する場合に便利です。たとえば、すべての構成ファイルを管理せずに新しいキー割り当てを作成する場合、次の内容の HomeDirectory/.dt/dtwmrc ファイルを作成できます。

include
 {
  /etc/dt/config/C/sys.dtwmrc
 }
Keys DtKeyBindings
 {
   Alt<Key>F5 root  f.menu  Applications
 }
Menu Applications
 {
    "GraphicsApp" f.exec "/usr/bin/GraphicsApp/GApp"
    ...
 }

ワークスペース・マネージャを再起動するには

構成ファイルに対する変更内容を有効にするには、必ずワークスペース・マネージャを再起動してください。

    ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します (ポインタが背景上にあるときにマウス・ボタン 3 を押します)。