Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

ワークスペース・マネージャのメニュー

ワークスペース・マネージャには、次の 3 つのデフォルト・メニューがあります。

ワークスペース・メニュー - ルート・メニューとも呼ばれます。ポインタが背景にあるときに、マウス・ボタン 3 を押すと表示されます。このメニューは、ボタン割り当てによってマウス・ボタンに関連付けられています。

ウィンドウ・メニュー - ポインタがウィンドウ・メニュー・ボタン (ウィンドウ枠の左上隅) 上にあるときに、マウス・ボタン 1 または 3 を押すと表示されます。このメニューは、windowMenu リソースによってボタンに関連付けられています。

フロントパネル・メニュー - ポインタがフロントパネルのウィンドウ・メニュー・ボタン上にあるときに、マウス・ボタン 1 または 3 を押すと表示されます。

ワークスペース・マネージャのメニュー構文

ワークスペース・マネージャのメニュー構文は、次のとおりです。

Menu MenuName
 {
    selection1 [mnemonic] [accelerator] function [argument]
    selection2 [mnemonic] [accelerator] function [argument]
    ...
 }

たとえば、次の Restore というラベルの付いたメニュー項目は、ウィンドウを元に戻します。メニューが表示されたときに R と入力してもウィンドウは復元されます。拡張文字 F5 を押しても同じです。

Restore   _R   Alt<Key> F5   f.normalize

注 -

ワークスペース・マネージャのメニュー構文の詳細は、dtwmrc(4) のマニュアル・ページを参照してください。


新規メニュー項目をワークスペース・メニューに追加するには

  1. フロントパネルの [ツール] サブパネルにある、[メニューに項目を追加] をクリックします。

    [アイテムをワークスペース・メニューに追加] ダイアログが表示されます。

    Graphic

  2. 絶対パスを入力するか [ブラウズ] をクリックし、新しく追加するファイルのパスを選択します。

    指定したファイルは、通常はこのホストで使用可能です。このファイルは、実行可能ファイル、またはホストに登録されているデータ型のファイル (たとえばオーディオやマニュアルページ) である必要があります。

    ファイル名を含んだ絶対パスが、テキストボックスに表示されます。

  3. [追加] をクリックして、ファイルをメニューに追加します。

    ファイルが、ワークスペース・メニューの一番上に追加されます。デフォルトのアイコン (ある場合) とファイル名が、メニュー項目のアイコンとテキストとして使用されます。


注 -

ワークスペース・メニューのメニュー項目の位置を変更するには、「ワークスペース・メニューを変更するには」を参照してください。


ワークスペース・メニューを変更するには

  1. フロントパネルの [ツール] サブパネルにある [ワークスペース・メニューのカスタマイズ] をクリックします。

    ワークスペース・メニューの階層構造がファイル・マネージャの構成フォルダとして表示されます。このフォルダ内のファイルは各メニュー項目を表し、サブフォルダは各サブメニューを表します。ワークスペース・メニューフォルダ内の配列を変更して、ワークスペース・メニューの配列を変更します。

    Graphic

  2. 新しい位置に移動したいメニュー項目を、該当するサブフォルダにドラッグ&ドロップします。

    ツリー表示モードでファイル・マネージャを使用する場合のヘルプについては、『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  3. 不要なメニュー項目を削除する場合は、該当するファイルをフロントパネルのごみ箱にドラッグします。

  4. メニュー項目の名前を変更したい場合は、該当するファイル名かフォルダ名を編集します。

  5. すべての変更が完了したら、ファイル・マネージャの [ファイル] メニューから [ワークスペース・メニューの更新] を選択してファイル・マネージャを終了します。

    ワークスペース・メニューに、ワークスペース・メニューのフォルダで変更した内容が反映されます。

新規ワークスペース (Root) メニューを作成するには

  1. 次のいずれかのファイルを開きます。

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/dtwmrc

    • システム共通: /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc

    これらのファイルの作成方法の詳細は、「ワークスペース・マネージャ構成ファイル」を参照してください。

  2. 新規メニューを作成します。

       Menu menu_name
        {
          ...
        }

    詳細は、「ワークスペース・マネージャのメニュー構文」を参照してください。

  3. ボタン割り当てを作成または編集して新規メニューを表示します。

    既存のメニューを新規メニューに置き換える場合は、ワークスペース・メニューを表示するボタン割り当てを編集します。

       <Btn3Down> root  f.menu  menu_name
    

    メニューが追加メニューの場合は、新しいマウス・ボタンを割り当てます。たとえば次のようにボタンを割り当てると、背景上で [Shift] キーとマウス・ボタン 3 を押したときにメニューが表示されます。

       Shift<Btn3Down> root  f.menu  menu_name
    
  4. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

新規ウィンドウ・メニューを作成するには


注 -

ウィンドウ・メニューはワークスペース・マネージャに組み込まれ、通常はカスタマイズされません。アプリケーション間でウィンドウの動作の一貫性を保つには、ウィンドウ・メニューを大幅に変更しないでください。


  1. 次のいずれかのファイルを開きます。

    • 個人用: HomeDirectory/.dt/dtwmrc

    • システム共通: /etc/dt/config/language/sys.dtwmrc

    これらのファイルの作成方法の詳細は、「ワークスペース・マネージャ構成ファイル」を参照してください。

  2. 新規メニューを作成します。

       Menu menu_name
        {
          ...
        }
  3. windowMenu リソースを使用して新規メニューを指定します。

       Dtwm*windowMenu: menu_name
    
  4. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。