Solaris 8 マニュアルの概要

Solaris 8 System Administrator Collection - Japanese

このコレクションは、システム管理のすべての内容と SunOS コマンドについて解説しているオンラインマニュアルです。表 4-9 でマニュアルの内容を簡単に説明します。

表 4-9 Solaris 8 System Administrator Collection - Japanese

システム管理マニュアル 

説明 

NIS+ への移行

NIS ネームサービスを運用しているサイトが、NIS+ に移行する方法について説明します。移行プロセスの概要、NIS+ 名前空間の設計、セキュリティ対策の導入、NIS 互換モードでの NIS+ の実行などに関する情報を提供します。また、NIS から NIS+ に移行するための前提条件についても説明します。 

Solaris 8 マニュアルの概要

Solaris 8 ソフトウェアのインストールや運用に必要なマニュアルを紹介します。また、これらのマニュアルを作業別に表にして簡単に説明します。 

Solstice Enterprise Agents 1.0 ユーザーズガイド

Solstice Enterprise AgentsTM について説明します。Solstice Enterprise Agents とは、Simple Network Management Protocol (SNMP) を使用して、1 つのデバイス内の異なる構成要素やアプリケーションを個別に管理するための拡張可能なエージェント技術です。このマニュアルでは、Solstice Enterprise Agents の構成要素をインストールおよび構成する方法、マスターエージェントとサブエージェントを呼び出す方法、および Desktop Management Interface (DMI) を使用する方法について説明します。

Solaris Java Plug-in ユーザーズガイド

Solaris オペレーティング環境における Java Plug-in 1.2 について説明します。Java Plug-in 1.2 は Netscape NavigatorTM のアドオン製品で、Navigator に付属しているデフォルトの Java Virtual Machine (JVM) ではなく、Java Runtime Environment (JRE) 1.2 を使用して、Java アプレットや JavaBeans 構成要素を Web ページ上で実行するためのものです。

Solaris WBEM Services の管理

Common Information Model (CIM) の概念と、Solaris オペレーティング環境において Web-Based Enterprise Management (WBEM) サービスを管理する方法について説明します。 

Solaris 移行ガイド

SunOS リリース 4 と SunOS リリース 5.7 オペレーティングシステム間の違いについて、SunOS リリース 4 オペレーティングシステムにすでに慣れているユーザー向けに説明します。また、移行時に、エンドユーザー、開発者、およびシステム管理者に役立つ Solaris 7 オペレーティング環境の別の側面についても説明します。 

Solaris 移行ガイド (追補)

SunOS リリース 4 から SunOS リリース 5 に移行するときに、『Solaris 移行ガイド』と一緒に使用することによって、エンドユーザー、開発者、およびシステム管理者に役立ちます。Solaris 1 と Solaris 7 オペレーティング環境間の違いについては、『Solaris 移行ガイド』を参照してください。このマニュアルでは、Solaris 8 ソフトウェアに付属している SunOS リリース 5.8 に固有な変更について説明します。

Solaris スマートカードの管理

デスクトップや他のアプリケーションにログインしようとするユーザーを認証できるように Solaris スマートカードとカードリーダーを設定する方法について、セキュリティ管理者向けに説明します。また、スマートカードを使用する方法についても所有者向けに説明します。 

Solaris ネーミングの管理

既存の NIS+、NIS、FNS、および DNS の名前空間をカスタマイズまたは管理する方法について説明します。これら 4 種類のネームサービスの概要を紹介し、動作に関する概念的な情報を提供するほか、一般的な名前空間の管理作業の手順を説明します。また、名前空間でよく見られるエラーメッセージと問題の解決に役立つ付録も掲載します。 

Solaris ネーミングの設定と構成

Solaris 環境で、NIS+、NIS、FNS、および DNS の名前空間を設定または構成する方法について説明します。これら 4 種類のネームサービスごとに、ネットワークへの導入計画の立て方と、設定と構成の手順を説明します。また、ネームサービススイッチファイル (nsswitch.conf) について紹介し、このファイルを使って 1 つの環境で複数のネームサービスを運用する方法について説明します。

Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

Solaris 8 リリースが動作している 1 つまたは複数のシステムを管理する責任のあるユーザーを対象とします。このマニュアルでは Solaris システム管理について幅広く説明します。たとえば、ユーザーアカウントとグループの管理、サーバーとクライアントのサポート、システムの停止と起動、取り外し可能媒体の管理、ソフトウェア (パッケージとパッチ) の管理、ディスクとデバイスの管理、ファイルシステムの管理、データのバックアップと復元などが含まれます。 

必要に応じて、SPARC と IA の両方のシステムについて説明します。 

Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

Solaris 8 リリースが動作している 1 つまたは複数のシステムを管理する責任のあるユーザーを対象とします。このマニュアルでは Solaris システム管理について幅広く説明します。たとえば、印刷サービスの管理、rloginftprcp による遠隔システムでの作業、端末とモデムの管理、システムセキュリティの管理、システム資源 (ディスク割り当て、アカウント、crontab) の管理、システム性能の管理、Solaris ソフトウェアで発生する問題の解決などが含まれます。

必要に応じて、SPARC と IA の両方のシステムについて説明します。 

Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

Solaris 8 リリースが動作している 1 つまたは複数のシステムを管理する責任のあるユーザーを対象とします。このマニュアルでは Solaris システム管理について幅広く説明します。たとえば、TCP/IP ネットワーク、モデム、遠隔ファイルシステム、メール、DHCP の管理などが含まれます。 

必要に応じて、SPARC と IA の両方のシステムについて説明します。 

SunSHIELD 基本セキュリティモジュール

SunSHIELDTM 基本セキュリティモジュール (BSM: Basic Security Module) の設定と管理に携わるシステム管理者を対象とします。BSM は、Trusted Computer System Evaluation Criteria (TCSEC) の C2 レベルによって定義されているセキュリティ機能を提供します。このマニュアルでは、インストール手順、BSM による監査の管理、監査トレールの分析プロセス、およびデバイスの割り当て方法について説明します。さらに、監査記録に関する詳細な説明も提供します。

サービスロケーションプロトコルの管理

Solaris 8 ソフトウェアに実装されているサービスロケーションプロトコル (SLP) V2 フレームワークの概念について説明します。また、SLP エージェントを計画および管理するときの問題点のチェックリストも提供します。また、論理的または地理的にネットワークを拡張する手順、SLP 固有のセキュリティ機能を有効にする手順、およびネットワーク上のエージェントの性能を最適化するために他の SLP エージェント属性構成を設定する手順も説明します。 

主要メッセージの手引き

250 以上ある Solaris のエラーメッセージについて、原因、解決法、関連情報、および参考情報を提供します。 

バイナリ互換性ガイド

SunOS 4.0 オペレーティングシステム (および、その互換バージョン) アプリケーションが Solaris 8 リリースでも簡単に実行できるかどうかを確認したいアプリケーション作成者を対象とします。このマニュアルでは、バイナリ互換パッケージついて、対象になるものと対象にならないもの、およびインストールと運営の方法を説明します。また、アプリケーションを開発するとき、あるいは以前のバージョンの Solaris で開発された既存のアプリケーションをこのリリースの Solaris で実行することの難易度を評価するときに、考慮すべき問題についても説明します。最も重要なことは、このマニュアルはどの領域でバイナリ互換性がないかについて説明していることです。Solaris 2.0 オペレーティング環境 (および、その互換バージョン) のバイナリ互換パッケージは SunOS のバージョンをエミュレートします。このため、これらのバージョンの SunOS でコンパイルおよびリンクされた実行形式ファイルは Solaris 8 オペレーティング環境で実行できます。 

フォントの管理

OpenWindows 環境でのフォント管理について詳細に説明します。