ユーザーを追加するなど、ほとんどの管理作業では、まず root (UID=0) でログインする必要があります。root アカウントは、システムを変更したり、緊急時にユーザーファイルの保護を無効にしたりできるので、スーパーユーザーアカウントとも言います。
むやみにシステムを変更することを避けるために、スーパーユーザーアカウントは、管理作業を実行するためだけに使用してください。
root としてシステムにログインすることも、su(1M) コマンドを使用してスーパーユーザーアカウントに変更することも可能です。
役割によるアクセス制御を使用している場合、管理作業を実行する役割 (root またはその他の役割) になる必要があります。su コマンドを使用することによってその役割になることができます。特定の役割で直接ログインすることはできません。詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』の「役割によるアクセス制御」を参照してください。
次のいずれかの方法で、スーパーユーザーになります。どちらの方法でも、root のパスワードを知っておく必要があります。
su コマンドを使用して、スーパーユーザーに変更する方法
% su Password: root_password # |
ポンド記号 (#) は、Bourne シェルにおける、スーパーユーザーアカウント用のプロンプトです。
システムコンソールでスーパーユーザーとしてログインする方法
hostname console: root Password: root_password# |
この方法は、デフォルトでは使用できません。システムコンソールでスーパーユーザーとしてログインするには、/etc/default/login ファイルを変更しなければなりません。このファイルの変更方法については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』の「システムのセキュリティ」を参照してください。