Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

システムをシャットダウンする場合

表 7-2 に、システム管理作業とそれに伴って必要となるシャットダウンの種類を示します。

表 7-2 システムのシャットダウン

管理作業 

以下の実行レベルに変更 

参照先 

停電のためシステムの電源を切断する。 

実行レベル 0。安全に電源を切れる状態。 

第 9 章「システムのシャットダウン (手順)」

/etc/system ファイル内のカーネルパラメータを変更する。

実行レベル 6 (システムのリブート)。 

第 9 章「システムのシャットダウン (手順)」

ファイルシステムを保守する (システムデータのバックアップや復元など)。 

実行レベル S (シングルユーザーモード)。 

第 9 章「システムのシャットダウン (手順)」

/etc/system などのシステム構成ファイルを修正する。

「システムをブートする場合」を参照。

なし 

システムにハードウェアを追加する (または、システムからハードウェアを削除する)。 

再構成用ブート (ハードウェアを追加または削除したら電源を切断する)。 

第 24 章「デバイスの管理 (概要)」

ブート失敗の原因となっている重要なシステムファイルを修正する。 

「システムをブートする場合」を参照。

なし 

カーネルデバッガ (kadb) をブートして、システムの障害を調査する。

実行レベル 0 (可能な場合)。 

第 9 章「システムのシャットダウン (手順)」

ハング状態から回復する。または、クラッシュダンプを強制する。 

「システムをブートする場合」を参照。

なし 

サーバーまたはスタンドアロンシステムのシャットダウンの例については、第 9 章「システムのシャットダウン (手順)」を参照してください。