Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

ソフトウェア管理ツール

システムにソフトウェアを追加したり、システムから削除するために、次の 3 つのツールがあります。

パッケージ情報を追加、削除、および表示するツール 

説明 

パッケージコマンド (pkgadd, pkgrm, pkginfo)

これらのコマンドをスクリプトに組み込んだり、オプションのファイルを設定してユーザーの対話操作や特別なチェック作業をなくしたり、また、ソフトウェアパッケージをスプールディレクトリにコピーすることができる。すでにこれらのコマンドによるパッケージの追加と削除に詳しいユーザーの場合は、これらのコマンドを引き続き使用した方が簡単である。

Admintool 

グラフィカルインタフェースツールの使用方法についての一般的な説明をオンライン表示する。ソフトウェアパッケージの命名規則やコマンド行オプションの使用方法にまだ慣れていないユーザー、また、一度に 1 つのシステムでしかソフトウェアの管理を行わないユーザーの場合は、Admintool を使用して、ソフトウェアの追加、削除を行うことを推奨する。

Solaris Product Registry 

製品を追加するためのインストーラを起動する。 

次の表に、ソフトウェアを管理するとき、pkgadd コマンドや pkgrm コマンドよりも Admintool を使用する利点を説明します。

表 20-1 Admintool のソフトウェア管理機能

ソフトウェア管理作業 

Admintool を使用して実行可能かどうか 

スタンドアロンシステム、またはサーバーシステムでのパッケージの追加と削除 

可能 

インストールされたソフトウェアすべての簡単な表示 

可能 

インストール用媒体上のパッケージの簡単な表示と選択 

可能 

スプールディレクトリへのパッケージの追加 

不可 

管理ファイルを使用したユーザー対話操作の省略 

不可 

初期の Solaris リリースでは、ソフトウェアの追加、削除を行うグラフィカルユーザーインタフェースのツールとしてソフトウェアマネージャ (swmtool コマンドでアクセス) を使用しました。swmtool コマンドを Solaris 2.5 および以降の互換バージョンで使用すると、Admintool が起動します。