Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

改良されたデバイス構成 (devfsadm)

devfsadm コマンドによって、ディレクトリ /dev/devices 内にある特殊デバイスファイルを管理します。デフォルトでは、devfsadm はすべてのドライバをシステムに読み込み、可能な限りのデバイスに接続しようとします。そして、デバイスファイルを /devices ディレクトリに作成し、論理リンクを /dev ディレクトリに作成します。/dev/devices のディレクトリの管理に加えて、devfsadmpath_to_inst(4) インスタンスデータベースも保守します。

以前の Solaris リリースでは、デバイス構成は drvconfig と 5 つのリンクジェネレータが処理していました。つまり、drvconfig/devices ディレクトリ内にある物理デバイスエントリを管理し、5 つのリンクジェネレータ (devlinksdiskstapesportsaudlinks) は /dev ディレクトリ内にある論理デバイスエントリを管理していました。

これらのユーティリティはホットプラグ可能なデバイスを認識せず、複数のインスタンスを持つデバイスにも十分に対応できません。互換性を保つために、drvconfig と 5 つのリンクジェネレータは devfsadm ユーティリティへのシンボリックリンクになっています。ホットプラグ可能なデバイスについては、第 25 章「デバイスの構成」を参照してください。

動的再構成イベントに応答する、再構成ブート処理とディレクトリ /dev および /devices の更新は、両方とも devfsadmd (devfsadm コマンドのデーモン版) によって処理されます。このデーモンはシステムブート時に /etc/rc* スクリプトから実行されます。

devfsadmd は再構成イベントによるデバイス構成の変化を自動的に検出するため、このコマンドを対話的に実行する必要はありません。

詳細は、devfsadm(1M) のマニュアルページを参照してください。