Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

AutoFS を使用してファイルシステムをキャッシュにマウントする方法

自動マウントマップ内で -fstype=cachefs マウントオプションを指定して、AutoFS によってキャッシュにファイルシステムをマウントします。CacheFS のマウントオプション (backfstypecachedir など) も、自動マウントマップ内で指定します。自動マウントマップについての詳細は、automount(1M) のマニュアルページや、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』も参照してください。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. エディタを使用して、次の 1 行を auto_direct マップに追加します。

      /mount-point -fstype=cachefs,cachedir=/directory,backfstype=nfs server:/file-system
    
  3. エディタを使用して、次の 1 行を auto_master マップに追加します。

      /-

    /- エントリによって、auto_direct マップをチェックするように指示します。

  4. システムをリブートします。

  5. エントリが正しく作成されたか確認するには、次のようにキャッシュにマウントしたファイルシステムにカレントディレクトリを変更して内容を表示します。


    # cd filesystem
    # ls 
    

AutoFS とマップを編集する方法についての詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』の AutoFS に関する章を参照してください。

例 - AutoFS を使用してファイルシステムをキャッシュにマウントする

次の auto_master エントリは、キャッシュファイルシステムを /docs ディレクトリに自動的にマウントします。

/docs	 -fstype=cachefs,cachedir=/local/mycache,backfstype=nfs merlin:/docs