Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

NFS 環境

NFS は、1 つのシステム (通常はサーバー) の資源 (ファイルやディレクトリ) をネットワーク経由で他のシステムと共有するための分散型ファイルシステムです。たとえば、サードパーティ (Sun 以外) のアプリケーションやソースファイルを他のシステム上のユーザーと共有できます。

NFS は、資源の実際の物理的な位置をユーザーが意識しなくてすむようにします。共通に使用されるファイルのコピーをシステムごとに配置しなくても、あるシステムのディスク上にコピーを 1 つ配置することによって NFS は、他のすべてのシステムがそのコピーにネットワーク経由でアクセスできるようにします。NFS の環境では、リモートファイルシステムは、実際にはローカルシステムと区別がつきません。

システムは、ネットワークに対して共有するファイルシステを持っているときに、NFS サーバーになります。サーバーは、現在共有されている資源とアクセス制限 (読み取り/書き込み、読み取り専用など) のリストを管理します。

資源を共有する場合は、リモートシステムにマウントできるように、その資源を使用可能な状態にします。

資源を共有するには、次の方法があります。

資源を共有する方法については、第 36 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)」を参照してください。NFS についての詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。