Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

スワップファイルを作成して使用可能にする方法

  1. スーパーユーザーになります。

    root の権限がなくてもスワップファイルを作成できますが、スワップファイルが誤って上書きされないように、root を所有者にしておくとよいでしょう。

  2. スワップファイルを作成します。


    # mkfile nnn[k|b|m] filename
    

    サイズ「nnn」(K バイト数、バイト数、M バイト数) の指定したファイル名のスワップファイルが作成されます。

  3. スワップファイルを有効にします。


    # /usr/sbin/swap -a /path/filename
    

    絶対パス名を使用してスワップファイルを指定しなければなりません。スワップファイルが追加され、ファイルシステムがマウント解除されるか、またはシステムがリブートされるまで使用可能になります。 プロセスまたはプログラムがスワップファイルにスワップしているときは、ファイルシステムのマウントを解除できないことに注意してください。

  4. ファイルの完全パス名を指定し、ファイルシステムのタイプとして swap を指定して、スワップファイルのエントリを /etc/vfstab ファイルに追加します。

       
    /path/filename   -      -       swap     -     no     -
  5. スワップファイルが追加されたことを確認するには、次のように入力します。


    /usr/sbin/swap -l
    

例 - スワップファイルを作成して使用可能にする

次の例では、/files/swapfiles という 24M バイトのスワップファイルを作成します。


# mkfile 24m /files/swapfile
# swap -a /files/swapfile
# vi /etc/vfstab
(エントリがスワップファイル用に追加される)
/files/swapfile   -      -       swap     -     no     -
# swap -l
swapfile             dev  swaplo blocks   free
/dev/dsk/c0t2d0s1   32,17      8 205624 192704
/files/swapfile       -        8  40952  40952