Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

IA: システムをネットワーク経由でブートする方法

ブートサーバーが利用できれば、どのようなシステムもネットワーク経由でブートできます。たとえば、スタンドアロンシステムがローカルディスクからブートできない場合、このスタンドアロンシステムを一時的にネットワーク経由でブートできます。

Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) の「Boot Tasks」メニューにある新しいメニュー「Set Network Configuration Strategy」を使用して、適切なブート方法を選択できます。

  1. ネットワーク経由でブートする方法 (RARP/bootparams または DHCP) を決定します。

    2 つのネットワーク構成方法、RARP (Reverse Address Resolution Protocol) または DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) があります。デフォルトのネットワークブート方法は RARP に設定されています。ネットワークで利用できるブートサーバーによって、RARP または DHCP を選択できます。

  2. Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) フロッピーディスクまたは Installation CD を適切なドライブに挿入します

  3. Type any key to continue プロンプトが表示されている場合は、任意のキーまたはリセットボタンを押してシステムをリブートします。システムがシャットダウンされている場合は、電源スイッチを押してシステムを起動します。

  4. 「Solaris Device Configuration Assistant」画面で「F2_Continue」を押して、デバイスを走査します。

    デバイスの識別が実行され、識別されたデバイスを表示する画面が表示されます。

  5. 「Identified Devices」画面で「F2_Continue」を押して、ドライバを読み込みます。

    ブート可能なドライバが読み込まれます。

  6. 「Boot Solaris」メニューから「F4_Boot Tasks」を押します。

  7. Set Network Configuration Strategy」を選択して、「F2_Continue」を押します。

  8. RARP」または「DHCP」を選択して、「F2_Continue」を押します。

    新しいネットワーク構成方法を確認する画面が表示されます。

    ここで選択したネットワーク構成方法は、以降、このフロッピーディスクでブートしたときのデフォルトのネットワークブート方法として保存されます。

  9. 「F3_Back」を押して、「Boot Solaris」メニューに戻ります。

  10. 「Boot Solaris」メニューから「NET」をブートデバイスとして選択します。そして、「F2_Continue」を押して、ネットワークデバイスをブートします。

    「Solaris boot option」画面が表示されます。