Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

インストールされたパッケージが完全であるかどうかをチェックする方法

  1. スーパーユーザーとしてシステムにログインします。

  2. インストールされたパッケージの状態を、pkgchk コマンドによってチェックします。


    # pkgchk [ -a -c -v ] pkgid ...
    # pkgchk -dspooldir pkgid ...

    -a

    pkgchk のデフォルトであるファイル属性と内容ではなく、ファイル属性 (つまりアクセス権) だけを検査するように指定する。

    -c

    pkgchk のデフォルトであるファイル内容と属性ではなく、ファイル内容だけを検査するように指定する。

    -v

    pkgchk による処理中、ファイル名を表示する詳細モードを指定する。

    -d spooldir

    スプールディレクトリの絶対パスを指定する。 

    pkgid

    (省略可能) 1 つまたは複数のパッケージを空白で区切って指定する。pkgid を指定しないと、pkgchk は、システムにインストールされたすべてのソフトウェアパッケージをチェックする。これを省略すると、pkgchk は使用可能なすべてのパッケージを表示する。

例 - インストールされたパッケージの内容を検査する

次の例は、パッケージの内容をチェックする方法を示しています。


# pkgchk -c SUNWadmfw

pkgchk はエラーがないと判断すると、システムプロンプトに戻ります。そうでない場合は、エラーを表示します。

例 - インストールされたパッケージのファイル属性を検査する

次の例は、パッケージのファイル属性をチェックする方法を示しています。


# pkgchk -a SUNWadmfw

pkgchk はエラーがないと判断すると、システムプロンプトに戻ります。そうでない場合は、エラーを表示します。

例 - スプールディレクトリにインストールされたパッケージを検査する

次の例は、スプールディレクトリ (/export/install/packages) にコピーされたソフトウェアパッケージをチェックする方法を示しています。


# pkgchk -d /export/install/packages
## checking spooled package <SUNWadmap>
## checking spooled package <SUNWadmfw>
## checking spooled package <SUNWadmc>
## checking spooled package <SUNWsadml>

注 -

スプールされたパッケージの検査は、パッケージがインストールされないとすべての情報を検査できないため、制限されます。