印刷クライアントは、プリンタ用のサーバーではないが、プリンタにアクセスできるシステムのことです。印刷クライアントは、プリンタサーバーのサービスを使用して、印刷ジョブのスプール、スケジュール、およびフィルタリングを実行します。1 つのシステムがあるプリンタのプリンタサーバーになり、同時に他のプリンタの印刷クライアントになることも可能です。
プリンタへのアクセスは、ドメイン全体で有効にすることも、マシン単位で有効にすることもできます。これは、プリンタ情報をネームサービスデータベースに追加するかどうかによって異なります。
次の項では、新しい Solaris プリンタマネージャを使用して、印刷クライアントでプリンタへのアクセスを追加する方法を説明します。手順に続く例は、LP コマンドを使用してプリンタアクセスを追加する方法です。
リモートプリンタへのアクセスを追加したいシステム上で Solaris プリンタマネージャを起動します。
詳細は、「Solaris プリンタマネージャを起動する方法」の手順を参照してください。
「プリンタ (Printer)」メニューから「追加 (Add)」、「プリンタへのアクセス (Access to Printer)」の順に選択します。
「プリンタへのアクセス (Add Access to Printer)」ウィンドウが表示されます。
ウィンドウに情報を入力します。
フィールドに情報を入力する必要がある場合は、「ヘルプ (Help)」ボタンをクリックして、このウィンドウのフィールドの定義を表示します。
「了解 (OK)」をクリックします。
プリンタへのアクセスが追加されていることを確認します。確認するには、Solaris プリンタマネージャのメインウィンドウに新しいプリンタエントリがあるか調べます。追加されていたら、次のコマンドを使用してプリンタに要求を印刷できることを確認します。
$ lp -d printer-name filename |
Solaris プリンタマネージャを終了します。
「プリンタマネージャメニュー (Print Manager Menu)」から「終了 (Exit)」を選択します。
リモートプリンタで印刷する場合、リモートプリンタにアクセスを追加しなければなりません。次の例は、プリンタサーバー saturn のプリンタ luna にアクセスを構成する方法を示しています。システム saturn は、プリンタ luna の印刷クライアントになります。
# lpadmin -p luna -s saturn 1 # lpadmin -p luna -D "Room 1954 ps" 2 # lpadmin -d luna 3 # lpstat -p luna 4 printer luna is idle. enabled since Jul 12 11:17 1999. available. |
プリンタとプリンタサーバーを指定する。
プリンタの説明を追加する。
プリンタをシステムのデフォルトのプリンタ宛先として設定する。
プリンタが用意できていることを確認する。