Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

crontab ファイルの削除

デフォルトでは、rm コマンドを使用して誤って crontab ファイルを削除してしまうことがないように、crontab ファイルは保護されています。crontab ファイルを削除する場合は、rm コマンドではなく crontab -r コマンドを使用してください。

デフォルトでは、crontab -r は、このコマンドを実行したユーザーの crontab を削除します。root またはその他のユーザーの crontab を削除するには、スーパーユーザーにならなければなりません。

このコマンドを使用するには、ディレクトリを (crontab ファイルが入っている) /var/spool/cron/crontabs に変更する必要はありません。

crontab ファイルを削除する方法

  1. (省略可能) root または他のユーザーの crontab ファイルを削除するには、スーパーユーザーになります。

  2. 次のように入力して、crontab ファイルを削除します。


    $ crontab -r [username]

    username

    他のユーザーのアカウント名。作成または編集するにはスーパーユーザーの権限が必要 


    注意 - 注意 -

    誤ってオプションを指定しないで crontab コマンドを入力した場合は、使用しているエディタの割り込みキーを押してください。割り込みキーを押すと、変更結果を保存せずに crontab コマンドを終了できます。この時点でファイルの編集を終了して変更結果を保存すると、既存の crontab ファイルが空のファイルで上書きされてしまいます。


  3. crontab ファイルが削除されていることを確認します。


    # ls /var/spool/cron/crontabs
    

例 - crontab ファイルを削除する

次の例では、ユーザー smithcrontab -r コマンドを使用して自分の crontab ファイルを削除します。


$ ls /var/spool/cron/crontabs
adm     jones     lp     root    smith    sys     uucp
$ crontab -r
$ ls /var/spool/cron/crontabs
adm     jones     lp     root    sys    uucp