Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

宛先 (またはネットワークプリンタアクセス) 名の選択

印刷サブシステムはプリンタのアクセス情報を必要とします。これは、プリンタへのネットワーク接続を行うときにサブシステムが使用する名前です。この名前は、システム管理者が lpadmin コマンドで印刷サブシステムに提供します。これは、プリンタ構成データベースの一部になります。プリンタアクセス名はプリンタノード名であり、ポート名で修飾される場合もあります。ポート指定はプリンタベンダー間で異なります。ポート指定については、プリンタのマニュアルを参照してください。次に、プリンタアクセス名の書式を示します。

printer_node-name[:port_designation]

例 1 - ポート指定 (番号) 付き宛先名 (またはネットワークプリンタアクセス名)

TCP の共通ポート指定は 9100 です。プリンタノード名が pn1 で、プリンタベンダーがそのポートを 9100 と定義していた場合、プリンタアクセス名は pn1:9100 になります。この場合にプリンタを構成するには、次のコマンドを使用します。

lpadmin -p printer_name -o dest=pn1:9100

例 2 - ポート指定 (名前) 付き宛先名 (またはネットワークプリンタアクセス名)

BSD プロトコルを使用するとき、ポート指定は番号でなく、プリンタベンダーが定義した名前です (例: xxx_parallel_1)。プリンタノード名が cardboard の場合、プリンタアクセス名は cardboard:xxx_parallel_1 になります。この場合プリンタを構成するには、次のコマンドを使用します。


lpadmin -p printer_name -o dest=cardboard:xxx_parallel_1

例 3 - ポート指定なしの宛先名 (またはネットワークプリンタアクセス名)

ポート指定がなく、プリンタノード名が newspaper の場合、プリンタアクセス名はプリンタノード名 newspaper になります。この場合にプリンタを構成するには、次のコマンドを使用します。


lpadmin -p printer_name -o dest=newspaper