次の例は、N37 または Nlp を simple に変換する印刷フィルタ定義を示します。
Input types: N37, Nlp, simple Output types: simple Command: /usr/bin/col Options: MODES expand = -x Options: INPUT simple = -p -f |
次の例で、印刷フィルタプログラム名は col です。新しい印刷フィルタをプリンタサーバーに追加すると、ユーザーの印刷要求は次のように処理されます。
ユーザーが次のコマンドを入力した場合
$ lp -y expand report.doc |
印刷プログラムは次の引数を使用して実行され、ファイルが変換されます。
/usr/bin/col -x -p -f |
ユーザーが次のコマンドを入力した場合
$ lp -T N37 -y expand report.doc |
印刷プログラムは次の引数を使用して実行され、ファイルが変換されます。
/usr/bin/col -x |
次の例は、troff から PostScript に変換する印刷フィルタ定義を示します。
Input types: troff Output types: postscript Printer types: PS Filter type: slow Command: /usr/lib/lp/postscript/dpost Options: LENGTH * = -l* Options: MODES port = -pp, MODES land = -pl Options: MODES group ¥=¥([1-9]¥) = -n¥l |
次の例で、フィルタプログラム名は dpost です。このプログラムは入力タイプ troff をとり、postscript 出力を生成し、タイプ PS (PostScript) のプリンタに機能します。ユーザーは、用紙方向を縦モードにするか横モードにするかを尋ねるプロンプトが表示されたときに、それぞれの省略形 port または land を指定するだけですみます。これらのオプションは LP 印刷サービスに固有ではないので、ユーザーは lp -y コマンドを使用して指定しなければなりません。
新しい印刷フィルタをプリンタサーバーに追加すると、印刷要求は次のように処理されます。
ユーザーが次のコマンドを入力し、横方向、ページ長 60 行で、troff ファイルタイプを PostScript プリンタ (タイプ PS) で印刷するように要求した場合
$ lp -T troff -o length=60 -y land -d luna ch1.doc |
印刷フィルタプログラム dpost は、次の引数を使用して実行され、ファイルが変換されます。
/usr/lib/lp/postscript/dpost -l60 -pl luna ch1.doc |
ユーザーが次のコマンドを入力した場合
$ lp -T troff -y group=4 -d luna ch1.doc |
次の引数が指定された印刷フィルタプログラム dpost コマンドは、ファイルを変換します。
/usr/lib/lp/postscript/dpost -n4 |