Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

障害の通知の設定

事前に選択しておくと、印刷サービスはプリンタ障害を検出したときに通知できます。次のいずれかの方法を選択すると、lpadmin -A コマンドまたは Solaris プリンタマネージャを使用してプリンタ障害通知を受け取ることができます。

ただし、lpadmin -A コマンドを使用すると、他にも選択したプログラムで指定されるメッセージをオプションとして受信できます。また、すでに知っているエラーに関する通知をオフにすることもできます。

障害通知を配信するプログラムを指定しなければ、障害警告の内容は事前に定義済みのメッセージです。このメッセージは、プリンタが印刷を停止しており、解決が必要であることを示します。

表 5-3 は、lpadmin -A コマンドでプリンタに設定できる警告値を示しています。これらの警告値は、印字ホイール、フォントカートリッジ、フォームについても設定できます。

表 5-3 印刷障害の警告値

-A alert の値

説明 

'mail [user-name]'

警告メッセージをプリンタサーバー上の root か lp、またはユーザー名として指定した user-name に電子メールで送信する

'write [user-name]'

警告メッセージをプリンタサーバー上の root か lp のコンソールウィンドウ、またはユーザー名として指定した user-name のコンソールウィンドウに送信する。指定したユーザーが警告メッセージを受け取るには、プリンタサーバーにログインしていなければならない

'コマンド'

警告ごとに command ファイルを実行する。環境変数とカレントディレクトリは、ファイルの実行の前後で保存復元される

quiet

障害が解決されるまで警告を停止する。この値は、ユーザー (root または指定したユーザー) が繰り返し警告を受け取るときに使用する 

none

警告を送信しない。プリンタの障害警告を指定しない場合は、これがデフォルト値である