Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

チェックリストタスク用のディレクトリの指定: CKLISTPATH

システムファイルチェックでは、選択したシステムディレクトリ内のファイルの属性がチェックされます。次のチェックリストパス環境変数を使用して、どのディレクトリをチェックするかを定義できます。

CKLISTPATH_LOW 変数は、低セキュリティレベルでチェックされるディレクトリを定義します。CKLISTPATH_MEDCKLISTPATH_HIGH 環境変数は、中程度と高度のセキュリティレベルに同じように機能します。

低セキュリティレベルの変数で定義したディレクトリリストは、1 つ上位レベルで定義するディレクトリリストのサブセットにする必要があります。たとえば、CKLISTPATH_LOW に定義したすべてのディレクトリを CKLISTPATH_MED に含め、CKLISTPATH_MED に指定したすべてのディレクトリを CKLISTPATH_HIGH に含めます。

これらのディレクトリに対して実行されるチェックは再帰的ではありません。ASET は変数内に明示的にリストされたディレクトリのみをチェックします。そのサブディレクトリはチェックされません。

これらの変数の定義を編集して、ASET にチェックさせたいディレクトリを追加または削除できます。これらのチェックリストは、一般に毎日変化しないシステムファイルにのみ有効なので注意してください。たとえば、ユーザーのホームディレクトリは動的な変化が大きすぎるので、チェックリストの候補にはならないのが普通です。