Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

keylogin コマンドの実行

通常、ログインパスワードは Secure RPC パスワードと同じです。この場合、keylogin は必要ありません。パスワードが異なる場合、ユーザーはログインしてから明示的に keylogin を実行しなければなりません。

keylogin プログラムは、Secure RPC パスワードを求めるプロンプトをユーザーに出して、そのパスワードを使用して秘密鍵を復号します。keylogin プログラムは、復号した秘密鍵をキーサーバーというプログラムに渡します (キーサーバーは、すべてのコンピュータ上にローカルインスタンスを持つ RPC サービスです)。キーサーバーは、復号された秘密鍵を保存して、ユーザーがサーバーで Secure RPC トランザクションを発行するのを待ちます。

パスワードが同じ場合は、ログインプロセスが秘密鍵をキーサーバーに渡します。パスワードが異なる必要があり、ユーザーが常に keylogin を実行しなければならない場合は、keylogin プログラムをユーザーの環境の構成ファイル (‾/.login‾/.cshrc‾/.profile など) に入れておいて、ユーザーがログインするたびに自動的に実行されるようにします。