Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ファイルの保護

SunOS 5.8 オペレーティングシステムはマルチユーザーシステムなので、ファイルシステムの保護は、システムの最も基本的で重要な問題です。ファイルの保護には、従来の UNIX のファイル保護と、より確実なアクセス制御リスト (ACL) の両方が使用できます。

また、多くの実行可能プログラムは、スーパーユーザー (root) として実行されなければ適切に動作しません。これらの実行可能プログラムは、ユーザー ID を 0 に設定して (setuid=0) 実行します。これらのプログラムを実行するユーザーは、root ID を使用するため、プログラムがセキュリティを念頭において作成されていない場合には、セキュリティ上の問題が発生する可能性があります。

setuid を root に設定した状態で把握されている実行可能プログラムを除き、setuid プログラムを使用不可にするか、少なくとも使用を最小限度に制限しておく必要があります。