デフォルトでは、所有者は chgrp コマンドを使用しても、ファイルのグループをその所有者が属するグループ以外には変更できません。たとえば、ファイルの所有者が staff と sysadm グループだけに属する場合、所有者は、ファイルのグループを staff か sysadm グループ以外には変更できません。
ただし、システム管理者が次の行をシステムの /etc/system ファイルに追加して、システムをリブートすれば、所有者は、ファイルのグループを、所有者が属していないグループにも変更できるようになります。
set rstchown = 0 |
詳細は、chgrp(1) のマニュアルページを参照してください。また、NFS マウントされているファイルシステムでグループを変更するときは、他にも制約があるので注意してください。
chgrp コマンドを使用して、ファイルのグループ所有者を変更します。
$ chgrp group filename |
group |
ファイルまたはディレクトリの新しいグループ名を指定する |
filename |
ファイルまたはディレクトリを指定する |
グループ設定の詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ユーザーアカウントとグループの設定と管理 (手順)」を参照してください。
ファイルのグループ所有権が変更されていることを確認します。
$ ls -l filename |
次の例は、myfile のグループ所有権をグループ scifi に設定します。
$ chgrp scifi myfile $ ls -l myfile -rwxrw-- 1 rimmer scifi 12985 Nov 12 16:28 myfile |