Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

チケットを破棄する方法

チケットは通常、チケットを作成したコマンドが終了すると自動的に破棄されます。しかし、念のために、コマンドが終了したときに Kerberos チケットを明示的に破棄したい場合があります。チケットは盗まれることがあります。チケットを盗んだ人は、暗号解除する必要はありますが、その有効期限が切れるまでチケットを使用できます。

チケットを破棄するには、kdestroy コマンドを使用します。


% /usr/bin/kdestroy

kdestroy はそのユーザーの「すべての」チケットを破棄します。特定のチケットを選択して破棄することはできません。

システムを離れるときに侵入者が権限を使用する危険がある場合は、kdestroy を使用してチケットを破棄するか、スクリーンセーバーを使って画面をロックする必要があります。


注 -

チケットを確実に破棄する 1 つの方法は、ホームディレクトリの .logout ファイルに kdestroy コマンドを追加することです。

PAM モジュールが適切に構成されていれば、チケットはログアウト時に自動的に破棄されるため、.login ファイルに kdestroy 呼び出しを追加する必要はありません。ただし、PAM モジュールが適切に構成されていない場合や、構成されているかどうかわからない場合は、システムを終了するときにチケットを確実に破棄するために、kdestroy.login ファイルに追加することもできます。