sar -g オプションを使用すると、ページアウトとメモリー解放動作が (平均値として) 表示されます。
$ sar -g 00:00:00 pgout/s ppgout/s pgfree/s pgscan/s %ufs_ipf 01:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 |
sar -g で表示される出力は、より多くのメモリーが必要かどうかを判断するのに役立ちます。ps -elf コマンドを使用すると、ページデーモンに使用される CPU サイクル数が表示されます。サイクル数が大きく、pgfree/s と pgscan/s の値が大きければ、メモリー不足を示します。
また、sar -g を使用すると、i ノードの再利用間隔が短すぎるために、再利用可能なページが失われているかどうかも表示されます。
表 36-11 に、-g オプションからの出力を示します。
表 36-11 sar -g コマンドからの出力
次の例に、sar -g コマンドからの出力を示します。
$ sar -g SunOS venus 5.8 Generic sun4u 09/07/99 00:00:00 pgout/s ppgout/s pgfree/s pgscan/s %ufs_ipf 01:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 02:00:02 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 03:00:00 0.00 0.01 0.01 0.00 0.00 04:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 05:00:01 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 06:00:00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 Average 0.01 0.12 0.21 0.66 0.00 |