Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ファイルアクセスをチェックする方法 (sar -a)

sar -a コマンドを使用すると、ファイルアクセス操作の統計情報が表示されます。


$ sar -a
SunOS venus 5.8 Generic sun4u    09/07/99

00:00:00  iget/s namei/s dirbk/s
01:00:00       0       0       0
02:00:02       0       0       0
03:00:00       0       1       0
04:00:00       0       0       0
05:00:01       0       0       0
06:00:00       0       0       0

Average        0       1       0

表 36-7 に、レポートされるオペレーティングシステムのルーチンを示します。

表 36-7 sar -a コマンドからの出力

フィールド名 

説明 

iget/s

ディレクトリ名検索キャッシュ (dnlc) 内に入っていない i ノードに対して出された要求数

namei/s

1 秒当りのファイルシステムパスの検索数。nameidnlc 内にディレクトリ名が見つからない場合は、iget が呼び出され、ファイルまたはディレクトリの i ノードが取得される。したがって、ほとんどの igetsdnlc が欠落した結果である

dirbk/s

1 秒間に実行されたディレクトリブロックの読み取り回数 

表示される値が大きいほど、カーネルはユーザーファイルへのアクセスに長い時間を費やしています。この時間には、プログラムとアプリケーションによるファイルシステムの使用量が反映されます。-a オプションを使用すると、アプリケーションのディスク依存度を表示できるので便利です。