Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

プロセスの優先順位を指定する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 指定した優先順位を持つプロセスを起動します。


    # priocntl -e -c class -m userlimit -p pri command_name
    

    -e

    コマンドを実行する 

    -c class

    プロセスを実行する範囲のクラスを指定する。デフォルトのクラスは TS (タイムシェアリング) または RT (リアルタイム)

    -m userlimit

    -p オプションを使用するときに、優先順位を上下できる最大範囲を指定する

    -p pri command_name

    リアルタイムスレッド用に RT クラス内で相対優先順位を指定できるようにする。タイムシェアリングプロセスの場合は、-p オプションを使用すると -20 から +20 までのユーザー提供の優先順位を指定できる

  3. ps -ecl コマンドで、プロセスの状態を確認します。


    # ps -ecl | grep command_name
    

例 - 優先順位を指定する

次の例では、ユーザーが提供する最上位の優先順位を使用して find コマンドを起動します。


# priocntl -e -c TS -m 20 -p 20 find . -name core -print
# ps -ecl | grep find