Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ディスクアカウンティング

ディスクアカウンティングでは、各ユーザーがディスク上にもっているファイルについて次のデータを収集し、それらの書式を指定できます。

これらのデータはシェルスクリプト /usr/lib/acct/dodisk によって収集されますが、収集周期は /var/spool/cron/crontabs/root ファイルに追加する cron コマンドによって決定されます。dodisk は、acctdusg および diskusg コマンドを起動して、システム内の各ファイルについての情報を収集させます。

dodisk の設定の詳細は、「システムアカウンティングを設定する方法」を参照してください。

acctdusg(1M) コマンドは、すべてのディスクアカウンティング情報を収集します。起動されるたびに、このコマンドは最高 3000 ユーザー分の情報を処理できます。


注意 - 注意 -

dodisk(1M) を実行して収集された情報は、/var/adm/acct/nite/disktacct ファイルに格納されます。これらの情報は、次に dodisk を実行したときに上書きされます。したがって、dodisk は同じ日に 2 回以上実行しないでください。


ランダムなアクセスにより書き込まれ、その結果ディスク上で連続していないファイルに対して diskusg コマンドは、より多く課金します。これは、diskusg がファイルのサイズを判定するときにファイルの間接ブロックを読み取らないためです。このコマンドは、i ノードの di_size の値を調べてファイルのサイズを判定します。