Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

coreadm コマンド

このリリースでは coreadm コマンドが新しく導入されました。coreadm コマンドでは、コアファイルの命名規則が柔軟になり、コアファイルの保存方法が改善されます。たとえば、coreadm コマンドでは、すべてのプロセスコアファイルを同じシステムディレクトリに置くようにシステムを構成できます。そのため、Solaris のプロセスやデーモンが異常終了した場合に、特定のディレクトリにあるコアファイルを調べればよくなり問題の追跡が容易になります。

構成可能な 2 つの新しい core ファイルパス (プロセス別パスとグローバルパス) を、別々に有効にしたり無効にしたりできます。プロセスが異常終了すると、以前の Solaris リリースと同様に core ファイルが現在のディレクトリに作成されます。ただし、グローバルのコアファイルパスが有効で /corefiles/core に設定されている場合、プロセスが異常終了するたびに 2 つのコアファイルが、1 つは現在の作業ディレクトリに、もう 1 つは /corefiles ディレクトリに作成されます。

デフォルトでは Solaris のコアパスとコアファイルの保存方法は従来と同じです。

詳細は、「コアファイルの管理 (coreadm)」coreadm(1) のマニュアルページを参照してください。