Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

標準 TCP/IP サービスの構成

telnetftprlogin などのサービスは、inetd デーモンによって開始されます。このデーモンは、ブート時に自動的に実行されます。ネームサービスの順序を nsswitch.conf の中で指定したように、TCP/IP のサービスは、/etc/inetd.conf ファイルの中で inetd -t フラグを使用して構成できます。

たとえば、inetd を使用して、着信したすべての TCP 接続 (リモートログインと telnet) の IP アドレスをログに記録できます。ログ記録を作成するには、次の手順を実行します。

すべての着信 TCP 接続の IP アドレスを記録する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. inetd デーモンを強制終了します。

  3. 次のコマンドを入力して、ログ記録をオンにします。


    # /usr/sbin/inetd -t -s
    

    スイッチ -t を指定することで、inetd は TCP 接続トレースを開始します。

    inetd(1M)inetd.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

ネームサービスについての詳細は、『Solaris ネーミングの管理』と『Solaris ネーミングの設定と構成』を参照してください。